今朝の『東京新聞』さんの千葉版から。

沖縄に届け 平和願うハーモニー 市民団体が7日、松戸で音楽構成劇

 松戸市を拠点にする市001民団体「東葛合唱団はるかぜ」が七日午後一時半から、沖縄の子どもたちの平和を願う詩を基にした音楽構成劇「へいわってすてきだね 沖縄物語」を、同市の森のホール21大ホールで上演する。合唱団員と公募に応じた市民ら百人は本番に向け、ハーモニーに磨きをかけている。
 沖縄県平和祈念資料館(糸満市)が毎年実施している「平和メッセージ展」に、沖縄県内の児童生徒から寄せられた「平和の詩」に曲をつけ、音楽構成劇の中で披露する。米軍基地問題で揺れる沖縄に心を寄せる思いや、平和を願う思いを発信する。
 合唱団に沖縄出身者がおり、詩の曲を考えた合唱団の常任指揮者で作曲家の安藤由布樹(ゆうき)さん(55)や、団長の太田幸子さん(70)らも国内で唯一、地上戦が行われた沖縄に関心があり、企画した。
 昨年十一月から毎月二回程度の練習を続けており、団員の今泉健志さん(75)は、縦五メートル、横八メートルの大幕にガジュマルやデイゴ、海などの沖縄の風景を描いた背景を創作した。
 構成劇の前には、童話作家の宮沢賢治や詩人の高村光太郎の作品などの合唱、太鼓と民舞の披露もある。
 前売りは大人千五百円、中高生八百円、小学生以下五百円(当日は二百円増)。問い合わせは、太田さん=電090(7821)1127=へ。 (飯田克志)


早速調べてみたところ、はるかぜさんのブログサイトがヒットしました。

それによるとコンサートは3部構成で、メインステージは記事で取り上げられている沖縄の子供たちの詩を基にした音楽構成劇ですが、第1部の曲目に「智恵子抄」とありました。

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作曲者等が明記されていませんが、はるかぜさん、歌声喫茶的な活動もなさっているということで、昭和39年(1964)にリリースされた、二代目コロムビア・ローズさんの「智恵子抄」(丘灯至夫作詞・戸塚三博作曲)ではないかと思われます。プログラムで次の曲、「高校三年生」も丘灯至夫作詞ですし。

コンサート情報はこちら。

東葛合唱団はるかぜ第13回演奏会

期   日 : 2017年5月7日(日)
場   所 : 森のホール21 大ホール 千葉県松戸市千駄堀646番地の4
時   間 : 開場 12:50  開演13:30
指揮・構成 : 安藤由布樹
料   金 : 大人 1,500円 中高生 800円 小学生以下・障がい者 500円 当日は+200円
問い合わせ : 太田幸子 047-384-4759 090-7821-1127


開催まで間がありませんが、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

一生を棒に振りし男此処に眠る。 彼は無価値に生きたり。

詩「或る墓碑銘」より 昭和2年(1927) 光太郎45歳

おそらくは、光太郎自身の墓碑銘として作られた詩の冒頭部分です。終末部分にも、少し形を変えてリフレインされています。中間部は、詩や造形芸術に骨身を削った、しかし、道を究めるには遠かった、的な内容です。

実際に亡くなる30年ほど前の作ですが、その死の間際にも、同じようなことを考えていたのではないかと思われます。もちろん、周囲や後世の評価とは別に、です。

どうでもいいのですが、このブログ、今日で6年目に突入しました。昨日まで365日×5年+1日(閏年がありましたので)=1826日、1日も休まずに更新し続けています。ただ、時限爆弾的な機能があって、前日に書いておいた記事を時間指定で翌日に投稿ということができ、時折それを使っていますので、正確には違いますが。それにしても、あまり内容がないブログながら、我ながらよく続いているなとは思っています。

しかし光太郎は、この手の手前味噌的な発言はしない人物だったのだと思います。