今日は3月11日。平成23年(2011)の東日本大震災から、6年が経ちました。あの日、亡くなった方にとって、七回忌となります。改めまして、ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、復興への歩み。さまざまな場所で、いろいろな取り組みが為されていますが、被災地の一つ、福島で、毎年、この時期に行われているイベントです。
光太郎詩「あどけない話」の一節から採られ、福島では復興の合い言葉となっている「ほんとうの空」(光太郎詩では「ほんとの空」)の語が、サブタイトルに使われています。
第10回声楽アンサンブルコンテスト全国大会-感動の歌声 響け、ほんとうの空に。-
声楽アンサンブルコンテスト全国大会は、音楽を創りあげるもっとも基礎となる要素「アンサンブル」 に焦点をあてた、2名から16名の少人数編成の合唱団によるコンテストです。平成19年度の第1回大会から毎年、福島県で開催されており、全国から集まったトップレベルの合唱 団が、中学校、高等学校、一般の各部門で競います。各部門の金賞受賞団体(上位5位)は、最終日の 本選に出場。部門の枠を超え、総合第1位を目指して華麗に競い合います。
期 日 : 平成29年3月17日(金)~20日(月・祝)
会 場 : 福島市音楽堂大ホール 福島県福島市入江町1-1
会 場 : 福島市音楽堂大ホール 福島県福島市入江町1-1
主 催
福島県 福島県教育委員会 声楽アンサンブルコンテスト全国大会実行委員会
福島県 福島県教育委員会 声楽アンサンブルコンテスト全国大会実行委員会
共 催
全日本合唱連盟 全日本合唱連盟東北支部 福島県合唱連盟 福島市 福島市教育委員会
全日本合唱連盟 全日本合唱連盟東北支部 福島県合唱連盟 福島市 福島市教育委員会
スケジュール
3月17日(金) 部門別コンテスト(中学校部門)、表彰式
3月17日(金) 部門別コンテスト(中学校部門)、表彰式
3月18日(土) 部門別コンテスト(高等学校部門)、表彰式
3月19日(日) 部門別コンテスト(一般部門)、表彰式
3月20日(月・祝) 各部門金賞受賞団体による本選 特別企画、表彰式
3月21日(火) 海外団体との文化交流ワークショップ
※大会各日、開場9:30 開演10:00
今年で10回目を迎えるこの大会、当初は「感動の歌声 響け、ほんとうの空に。」のサブタイトルは冠されていませんでした。それが、平成23年(2011)の東日本大震災の年に予定されていた第4回大会はやむなく中止となり、平成25年(2013)の第6回大会から、震災からの復興を祈念する意味もあって、サブタイトルが冠されています。
ただ、残念ながら、事前に出場団体は公表されるものの。演奏曲目が発表されません。
音楽には、人を癒したり、奮い立たせたり、活動を円滑にしたりと、さまざまな効用があります。昨日も、たまたま観ていた震災関連の番組の中で、あの日、高台に避難した小学生達が、卒業式で歌う予定だった歌を合唱し、皆で励まし合ったというエピソードが紹介されていて、ジーンときました。
はっきりいえば、6年経っても先の見えない復興の現状ですが、それにくじけることなく、時に音楽を心の糧として、進んでいって欲しいものです。
【折々のことば・光太郎】
さあ行かう、あの七里四方の氷の上へ。 たたけばきいんと音のする あのガラス張の空気を破つて、 隼よりもほそく研いだ此の身を投げて、 飛ばう、 すべらう、 足をあげてきりきりと舞はう。
詩「氷上戯技」より 大正14年(1925) 光太郎43歳
スケートを題材とした詩です。身長180センチ超の偉丈夫だった光太郎ですが、たしなんだスポーツは、記録に残っている限り、ボディービル的な「サンドー式体操」と、意外や意外、スケートでした。留学中のパリでもスケートに興じていたそうです。
まだまだ先の見えない震災からの復興ですが、「さあ行かう」という気概を持って、前に進んで行ってほしいものです。
音楽同様、詩にも人を癒したり、奮い立たせたりする力があると思います。さまざまな光太郎の詩が、復興支援へのエールとなることも、祈念いたしております。