古都・京都に春を告げるイベントです。

知恩院 春のライトアップ2017

期  間 : 2017年3月3日(金)~12日(日
拝観時間 : 18時00分~21時30分(21時受付終了)
場  所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 ) 三門周辺、友禅苑、女坂、宝佛殿
拝観料金 : 大人 500円  小中学生 300円

主な見どころ】

友禅苑
 友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。

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宝物殿
 平成4年に建立。和様式重層寄棟造りで、堂内には高さ4.8mの阿弥陀如来立像、四天王が祀られています。

【聴いてみよう! お坊さんのはなし】
 ライトアップ期間中、宝佛殿にて毎日開催
 開始時間: (Ⅰ)18:15~ (Ⅱ)19:00~ (Ⅲ)20:00~ (各回15~20分程度)
 ※状況により開催時間が変更になる場合がございます
 「おかげさまの心」「お寺のお参りの心構え」「極楽と天国の違い」など、知恩院のお参りを通し
 て、より仏教に
親しみを感じていただけるような内容になっています。お話の後には皆さんと共に木
 魚を打ちながら「南無阿
弥陀佛」とお念佛をお称えします。
 知恩院の荘厳な空間の中、お坊さんと一緒に貴重な体験をしてみませんか?
 参加された方限定で3月25日(土)に開催する体験イベントのご案内をいたします。
 どうぞお楽しみにお待ちください。


光太郎の父・高村光雲原型の観音像についてはこちら

ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

心の地平にわき起るさまざまの物のかたちは 入りみだれて限りなくかがやきます。 かうして一日の心の営みを わたしは更け渡る夜に果てしなく洗ひます。
詩「真夜中の洗濯」より 大正11年(1922) 光太郎40歳

「真夜中の洗濯」は、題名のとおり、深夜に衣類の洗濯をしている様を謳った詩です。大正年間ですので、洗濯機などという物は存在せず、風呂場で残り湯を使って洗っているようです。「一坪の風呂場」「桃いろの湯気」「盥(たらい)」という語が使われています。駒込林町のアトリエ兼住居には内湯があったのですね。銭湯通いであれば、もう少し近所づきあいなども増えて、智恵子の鬱屈も緩和されたかも知れませんが。

智恵子はこの詩には登場しません。洗濯は光太郎の分担だったのか、智恵子が一年の半分近くは実家に帰っていたというためなのか、少なくとも詩からは毎晩のように、一日の終わりを締めくくる行為として洗濯にあたっていることがうかがえます。

引用部分、洗濯は衣類の汚れを落とすだけでなく、自分自身の心の汚れも洗い落とす儀式のようです。