昨日、大晦日と年明けに総集編がオンエアされる、NHKさんの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」についてご紹介しました。
今日は出版関連で。
ステラMOOK『とと姉ちゃん メモリアルブック』
2016年9月17日 定価1,000円+税連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の撮影に密着してきた「NHKステラ」が、ドラマ全26週を写真やインタビューで振り返る!
[内容]
● 常子の思ひ出ノオト
● 独占ラストインタビュー ヒロイン・高畑充希
● 全26週のあらすじとシーン写真
● 名場面クローズアップ!
● 〈とと姉ちゃん〉の衣♪食♪住!(衣装、消え物、セット&小道具紹介)
● 常子の思ひ出ノオト
● 独占ラストインタビュー ヒロイン・高畑充希
● 全26週のあらすじとシーン写真
● 名場面クローズアップ!
● 〈とと姉ちゃん〉の衣♪食♪住!(衣装、消え物、セット&小道具紹介)
● ステラインタビュー セレクション(+本誌未掲載 はみだしトーク♪)
● 物語を彩る 音楽の世界
● 貼り絵&実写で描く タイトルバックの世界&主題歌「花束を君に」歌詞
● 登場人物”ほぼ”全紹介
● 物語を彩る 音楽の世界
● 貼り絵&実写で描く タイトルバックの世界&主題歌「花束を君に」歌詞
● 登場人物”ほぼ”全紹介
● 壇ふみ特別エッセイ〈とと姉ちゃん〉とわたしのはなし
● 〈とと姉ちゃん〉モチーフ 大橋鎭子と花森安治が『暮しの手帖』にかけた夢
● 脚本家・西田征史インタビュー
● チーフプロデューサー・落合将メッセージ
● 脚本家・西田征史インタビュー
● チーフプロデューサー・落合将メッセージ
☆ 特別付録:小橋3姉妹仲よしピンナップ
このドラマでは、明治44年(1911)、智恵子がその表紙絵を描いた雑誌『青鞜』が重要なモチーフの一つとして使われ、後半には真野響子さん演じる平塚らいてうが登場しました。
そのあたりにも触れられています。
ちなみに、余談になりますが、「とと姉ちゃん」、他に光太郎智恵子がらみの仕事をなさった俳優さんが、何人か出演されていました。
常子(高畠充希さん)一家が、一時寄寓していた弁当屋・森田屋の若女将、照代役の平岩紙さん。平成24年(2012)、渡辺えりさん制作の舞台「月にぬれた手」で、智恵子役を演じられました。
常子と共に『あなたの暮し』を作った花山(唐沢寿明さん)の戦友の父親を演じた寺田農さん。
1990年代に発売されたVHSビデオ「日本文学紀行 名作の風景 智恵子抄」でナレーションを務められました。
常子の妹・鞠子(相良樹さん)と結婚した水田(伊藤淳史さん)の母親役・高橋ひとみさん。
平成3年(1991)、やはりNHKさんで放映されたスペシャルドラマ「智恵子と光太郎 極北の愛」で、光太郎(小林薫さん)のアトリエの隣に住む炭屋の女将を演じられました。
このドラマのラストシーンは、小林稔侍さん演じる旦那さんと、光太郎歿後、「十和田湖畔の裸婦群像(乙女の像)」を訪れるシーンでした。
それぞれをなつかしく思い出しながら、「とと姉ちゃん」を拝見していました。
さて、『とと姉ちゃん メモリアルブック』。人気ドラマだっただけに、まだ大きな書店さんでは店頭に並んでいますし、もちろん、ネットでも購入可能です。総集編のオンエアともども、お楽しみ下さい。
【折々の歌と句・光太郎】
さびしさに執れば先づ成る俳諧歌われなる者を筆に傷みぬ
明治36年(1903) 光太郎21歳
いよいよ今年も最終週となりました。この【折々の歌と句・光太郎】のコーナーも、あと僅かです(来年は別のコーナーに意匠替えします)。
これまでに360余の短歌、俳句、川柳などを一つずつご紹介してきましたが、それらに対する作者光太郎のスタンスは、「歌は随時よみすてゝゆきます。書きとめてもありません。うたは呼吸のやうなものですから、その方が頭がらくです。」(昭和21年=1946 喜田聿衛宛て書簡)というようなものでした。ここで自作を「俳諧歌」としているのも、同じ感覚でしょう。
しかし、どうしてどうして、それぞれに味わい深い作ばかりだったように思われます。残りあと5作品も、期待していて下さい。