いただきものの紹介です。
まずは花巻高村光太郎記念館さんから、筑波大学附属駒場中学校総合学習報告書『東北地域研究』のコピーをいただきました。
同校では3年生が、「総合的な学習」の時間に、「東北地域研究」という取り組みをおこなっていて、グループごとに校外学習や学習成果発表会なども実施されているそうです。『東北地域研究』はそのレポートです。
そのうち、23班の生徒さん達が、「岩手の文学」をテーマとし、花巻高村光太郎記念館さんも訪れたとのこと。
レポートを読むと、単なる物見遊山に終わることなく、しっかりとテーマを絞っての校外学習がなされていたようですね。
明治大正昭和の激動の時代を生きた光太郎の生き様に、現代の若者達も、さらに多くのことを学んでほしいと思います。
同様にいただきものでもう一点、智恵子の故郷・福島二本松で顕彰活動を続けられている智恵子のまち夢くらぶ さんから『智恵子講座’16文集』が届きました。
これは、昨年と今年、2年間にわたって「高村智恵子に影響を与えた人々」のメインテーマの元に開催された市民講座の記録です。会員、会友の皆さん、各回に講師を務められた方々の文章などが載っています。
当方も講師を仰せつかったため、何か書け、とのことで、今年このブログに毎日載せた【折々の歌と句・光太郎】中の、『智恵子抄』に収録されていない、智恵子を詠んだ短歌をご紹介させていただきました。
また、地方紙に載った講座を含む会の活動を紹介する記事のコピーも附いており、こんなに報道されていたんだ、という感じでした。ネットでは全ての記事が網羅されているわけではありませんので、読めない記事も多いのです。
こうした地道な活動により、光太郎智恵子の名が次世代へと受け継がれて行くという面があります。今後も継続していただきたいものです。
【折々の歌と句・光太郎】
夜の空気かすかにふるへ電線のうなりもきこゆ酔ひたる耳に
明治43年(1910) 光太郎28歳
木枯らし吹く冬の夜、といった感がありますね。