昨日は、都内汐留で、朗読系イベント「2016年 フルムーン朗読サロン IN 汐留」を拝聴して参りました。

イメージ 5

会場は汐留ベヒシュタイン・サロンさん。ドイツのピアノ製造会社のブランド「ベヒシュタイン」の輸入代理店が持っている施設で、販売の他、小ホールが併設されていて、各種コンサートなどに使われています。

汐留地域、久しぶりに歩きましたが、欧州のような街並みに変貌していて驚きました(イタリア街というそうです)。右は帰りがけです。

イメージ 1  イメージ 2

こちらが会場です。

イメージ 3  イメージ 4

右は展示されていたベヒシュタイン。450万だそうです。この他にもチェンバロまであって驚きました。

さて、「フルムーン朗読サロン IN 汐留」。

イメージ 6

イメージ 7

第1部で、詩人にして文芸同人誌『青い花』同人の宮尾壽里子さん作の「智恵子さん」がありました。宮尾さんはじめ、6名の女性による朗読劇でした。

冒頭、フルコンサートのグランドピアノ(もちろんベヒシュタイン)による、カッチーニ「アヴェ・マリア」にのせ、光太郎詩「あどけない話」「レモン哀歌」の朗読に始まり、その後は光太郎評論「緑色の太陽」、確認されている智恵子唯一の詩「無題録」、智恵子書簡などの朗読を織り交ぜつつ、光太郎智恵子の生の軌跡が語られます。

終末近く、「智恵子抄」所収のさまざまな詩から、一部分ずつを取り上げてのコラージュ。光太郎ファンにはたまりません(笑)。最後は短歌「光太郎智恵子はたぐひなき夢をきづきてむかし此所に住みにき」(昭和13年=1938頃)で締めくくり。ドラマチックでした。

その後は、群読あり、自作詩の朗読あり、創作舞踊やハーモニカ、もちろんピアノ演奏、会場を巻き込んでの歌なども織り交ぜ、多彩なプログラムでした。

イメージ 8

今後も皆様のご活躍を祈念いたします。


【折々の歌と句・光太郎】

冬ごもりみぞれ吹き入るふる壁の眼なし達磨ををかしと見る日

明治35年(1902) 光太郎20歳

正月に片目だけ入れて購入しただるまが、まだそのままという景。「あるある」という感じです。

気がつけば今年もあと半月。都内は店々の飾り付け等、クリスマス一色でした。いよいよ冬本番でもあります。