光太郎の父・高村光雲作の木彫に関してです。

熱海來宮弁財天「弁天祭」

期  日 : 2016年11月23日(水・祝)
場  所 : 熱海來宮神社内 静岡県熱海市西山町43-1
時  間 : 午後1時30分~

静岡県熱海市に鎮座まします來宮神社さん。その境内に、摂社の扱いの來宮弁財天さんがあり、そちらの例祭です。

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年に一度のこの日、ご神体の弁財天像が御開帳。これが、光雲の作だそうです。

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光雲の彩色彫刻は類例があまりないものです。ただ、信州善光寺さんの山門背面の三面大黒天と三宝荒神(ひな形は史料館)、松島瑞巌寺さんに納められている観音像などにはやはり彩色が施されており、寺社仏閣に奉納されたものには意外と多いのかも知れません。

上の画像で見ると、袖の襞(ひだ)など、どう見ても本物の布にしか見えませんが、やはり木材なのでしょう。舌を巻かされます。

いろいろ調べておりましたら、昨年の弁天祭の様子が、「熱海ネット新聞」というサイトに掲載されていました。それによれば「一般公開は例祭の時だけとあって芸能関係者も含め、多くの参拝者が訪れた。」とのこと。

今年もどなたか有名芸能人に会えるかも知れません。ぜひ足をお運び下さい。


【折々の歌と句・光太郎】

太(ふと)ももの肉(しし)のあぶらのぷりぷりをもつをみなすら見ざるふるさと

明治42年(1909) 光太郎27歳

このコーナーで7月にもこのシリーズを何首か紹介しましたが、日本女性に対する失望を露わにした連作です。その失望は貧弱な体格にも向けられています。そりゃまぁ、西洋の女性と比べればそうなのでしょうが……。