光太郎とのゆかりのある宮城県女川町を舞台に、東日本大震災から5年のあゆみを追ったドキュメンタリー映画、「サンマとカタール 女川つながる人々」。今年の5月に封切られ、当方は先月、浦安のシネマイクスピアリさんにて拝見して参りました。
昨日、BSジャパンさんで放映され、録画、拝見しました。何度見てもいいですね。
「2011年3月11日 宮城県女川町」「住民の1割、建物の8割を失った」とのテロップ。背景には、あの日の光景。
そしてタイトルバック。
中東のカタールの支援で、水産業の中核施設・大型冷蔵庫「マスカー」が建設された件。カタールロケも敢行されています。
メインは女川町で行われた昨年春の「復幸祭」。営業再開した女川駅、津波からの避難を想定してのロードレース「復幸男」、ももいろクローバーZさんのライヴ。
さらに昨冬の駅前商店街オープン。
定点カメラによるコマ送りなども含まれ、記録映画としても貴重なものです。
そして、毎年、女川光太郎祭でお世話になっている須田善明町長をはじめ、女川に生きる人々の姿。苦境に立ち向かう人々の姿に、勇気がもらえます。まさしくヒューマンドキュメンタリーと呼ぶにふさわしいものです。
ぜひともDVD化して販売されることを希望します。
さて、今年も8月9日に、女川光太郎祭が開催されます。こぢんまりと行うイベントで、ネット上に詳細情報等有りませんが、問い合わせた結果と昨年までの要項を参考にまとめると、以下の通りです。
第25回女川光太郎祭
期 日 : 2016年8月9日(火)
時 間 : 午後2:00~
場 所 : 女川フューチャーセンターCamass
宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原75-7 女川駅から徒歩2分
宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原75-7 女川駅から徒歩2分
内 容 :
献花
光太郎紀行文、詩などの朗読
講演 「高村光太郎、その生の軌跡 ―連作詩「暗愚小伝」をめぐって④―」
高村光太郎連翹忌運営委員会代表 小山弘明
ギター・オペラ演奏 宮川菊佳(ギタリスト) 本宮寛子(オペラ歌手)
会場が昨年までの仮説商店街から女川駅前に変更、今年は地元和太鼓サークルの演奏は無いそうです。
ぜひ足をお運び下さい。
【折々の歌と句・光太郎】
手に取れば飛ばうともせずのろのろと手のひら痒くあるきまはる蝉
大正13年(1924) 光太郎42歳