青森の地方紙『デーリー東北』さんの昨日の記事です。 

十和田湖畔休屋に人形館オープン 奈里多さんの代表作展示

 全国で根強い人気を誇り七戸町にアトリエを構える創作人形作家、奈里多究星(なりた・きゅうせい)さんのギャラリー「十和田湖究星人形館」が25日、十和田湖畔休屋にオープンした。奈里多さんの代表作である美しい人形約50体が並び、見る人を引き付けている。
 十和田湖レークサイドホテルの中村十二(じゅうじ)社長が、2013年と14年に休屋の休業中の旅館で開催された、奈里多さんの人形展を見て「期間限定ではもったいない」と思い、奈里多さんに呼び掛け、同ホテルが所有する、喫茶「赤とんぼ」の2階にギャラリーを設けた。
 ギャラリーには、十和田湖の乙女の像を題材にした作品や、人形劇に使われる大きな作品などが並ぶ。さらに、窓辺の喫茶・休憩スペースからは湖も眺めることができる。今後は小さい人形や、ポストカードの販売も予定している。
 中村社長は「十和田湖の一つの魅力となり、観光客の滞在時間が増えるきっかけになってほしい」と意気込む。奈里多さんは「湖には女性のイメージがあるので人形にぴったり。県外の人にも見てもらいたい」と話した。
 ギャラリーは11月上旬まで無休で開館。時間は午前9時~午後6時。入場料は一般500円、中学生以下は無料。問い合わせは十和田湖レークサイドホテル=電話0176(75)2336=へ。

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奈里多究星氏、調べてみたところ、七戸町のご出身で、同町の廃校になった小学校を使って「NonoUe人形の館」というアトリエ兼ギャラリーを開かれています(上記の準備のため7/20頃まで休館)。「Nonoue」は廃校となった小学校の名前、「野々上小学校」に由来しています。

記事にある「2013年と14年に休屋の休業中の旅館で開催された、奈里多さんの人形展」というのも、ネット上に情報が残っていました。当方が十和田で定宿としている十和田湖山荘さんの近くで、看板は今も残っており、これは何だろうと常々思っていましたが、ようやく納得いきました。

十和田湖の乙女の像を題材にした作品」というのが、非常に気になるところです。また十和田湖を訪れる際には立ち寄ってみようと思っております。

十和田湖周辺では、来月には「十和田八幡平国立公園 十和田八甲田地域指定80周年記念式典」、「第51回十和田湖湖水まつり」などのイベントが企画されています。併せて足をお運び下さい。十和田湖レークサイドホテルさんのサイトはこちら


【折々の歌と句・光太郎】

雨蛙今日はとるとてとりもせず萬年橋に白き瀬を見る(青梅在)

大正13年(1924) 光太郎42歳

「萬年橋」というと、隅田川にかかる深川萬年橋を思い浮かべますが、同じ東京でも奥多摩の入り口、青梅にある萬年橋が作歌の舞台です。蛙を木彫のモデルにしようとしたのではないかと思われます。