直接、光太郎智恵子には関わりませんが、過日の第60回連翹忌にてご案内いただきましたので、ご紹介します。
生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家 中村不折の魅力展
期 日 : 2016年4月30日(土)~7月24日(日)
会 場 : 中村屋サロン美術館 東京都新宿区新宿3丁目26番13号
時 間 : 10:30~19:00
休館日 : 毎週火曜(5月3日は開館)
料 金 : 300円 高校生以下無料
中村屋サロンゆかりの洋画家であり、「新宿中村屋」のロゴを書いた書家としても知られている中村不折。その生誕150年を記念し、台東区立書道博物館の所蔵作品を中心に、不折の初期から留学期そして晩年までの油彩画、素描、日本画、書、本の装丁など、合わせて約50点をご紹介します。激動の時代、常に誠実に芸術と向き合った多才な不折の世界をお楽しみください。
中村不折は慶応2年(1866)、江戸に生まれた画家です。荻原守衛と交流が深く、いわゆる「中村屋サロン」の一員でした。書にも造詣が深く、中村屋さんのロゴは不折の作ですし、信州安曇野にある荻原守衛の墓石も揮毫しています。
光太郎とはすれ違いに欧米留学、帰国後に太平洋画会の講師となり、智恵子を指導しています。同会で、人体画を描く智恵子に「エメラルドグリーンの多用は避けるように」と言ったエピソードは比較的有名です。
学芸員さんによるギャラリートークが2回、予定されています。5/21(土)、6/25(土)、それぞれ午後2時からです。
ぜひ足をお運び下さい。
【折々の歌と句・光太郎】
柳既に梨も漸くみどりかな 明治42年(1909) 光太郎27歳
画像は過日、当方自宅兼事務所がある千葉県香取市の旧市街、江戸の街並みが残る伝統的建造物群保存地域で撮影しました。街の真ん中を流れる小野川べりに植わっている柳の並木、青々とした新芽がきれいでした。