福島の地方紙二紙から一件ずつ。
まずは『福島民報』さん。
美術館に満開の桜 二本松さくら展9日開幕
大山忠作氏、東山魁夷氏ら日本画の巨匠が桜を描いた名画33点が並ぶ特別企画展「二本松さくら展」は9日、二本松市の大山忠作美術館で開幕する。
大山氏の長女で、さくら展実行委員長を務める大山采子(さいこ)さんが7日、福島民報社のインタビューに答え、見どころや寄せる思いを語った。
-さくら展の見どころは。
「“門外不出”といわれる東山魁夷の『花明り』をはじめ桜を描いた名画がそろいます。花明りは『福島復興の一助になれば』との東山家の厚意で特別に貸し出されました。京都の円山公園の桜を満月とともに描いた名作です」
大山氏の長女で、さくら展実行委員長を務める大山采子(さいこ)さんが7日、福島民報社のインタビューに答え、見どころや寄せる思いを語った。
-さくら展の見どころは。
「“門外不出”といわれる東山魁夷の『花明り』をはじめ桜を描いた名画がそろいます。花明りは『福島復興の一助になれば』との東山家の厚意で特別に貸し出されました。京都の円山公園の桜を満月とともに描いた名作です」
-県内の桜を題材にした作品もありますね。
「大山忠作の『花霞』は二本松市の智恵子記念館開館の記念に描いた作品です。高村智恵子の生家の酒蔵で造っていた日本酒『花霞』をイメージし、安達太良山と青い空、桜が柔らかく表現されています。牧進の大作『黎明瀧桜』は三春町の滝桜を描いています」
-企画のきっかけは。
「霞ケ城公園や合戦場のしだれ桜など桜の名所が多い二本松を、屋外も美術館も花盛りというイメージで盛り上げを図ろうと考えました」
-県民にメッセージを。
「絵画に詳しくなくても理屈抜きで楽しめる展覧会です。二本松に来て、桜の名所と名画を両方満喫してください」
◇ ◇
さくら展は「アフターデスティネーションキャンペーン(アフターDC)」に合わせて二本松市教委が企画した。会期は5月8日まで。
入館料は一般410円、高校生以下200円。問い合わせは市文化課 電話0243(55)5154へ。
( 2016/04/08)
過日ご紹介した二本松の大山忠作美術館さんでの、「二本松さくら展」に関してです。大山画伯のご令嬢にして女優の一色采子さん(本名・大山采子さん)、さすがは連翹忌ご常連、しっかり智恵子がらみでアピールして下さいました。ありがとうございます。
先月、「花霞」が印刷された官制葉書が一色さんから届きました。非売品なのではないかと思われます。
下記はやはり連翹忌、さくら展がらみで一色さんから先月届いた絵葉書です。
これも大山画伯の絵で、「(残照)安達太良山」。大山忠作美術館さんで販売しているポストカードです。ぜひ「花霞」も広く商品化していただきたいものです。昔、解説が印刷された台紙付きのテレホンカードが販売されていましたが。
もう1件、『福島民友』さんから。
【二本松】見事な枝ぶり「万燈桜」 道の駅「安達」智恵子の里下り線
二本松市の国道4号道の駅「安達」智恵子の里下り線の入り口にあるエドヒガンザクラの巨木「万燈(まんとう)桜(ざくら)」のライトアップが5日、始まった。点灯は24日までで、毎日午後6時~同11時に点灯する。
万燈桜は満開となっており、最も美しい時期にライトアップがスタートした。樹齢約270年の一本桜で、高さが約30メートル。枝ぶりが美しいと評判の桜で、今回は6基の投光器を使って桜や根元を美しく照らし出した。根元のライトアップは色が変化する。
初日は同所で点灯式が行われ、道の駅を運営する二本松市振興公社の鈴木隆ゼネラルマネージャー(GM)と鈴木克裕市産業部長が点灯のスイッチを押した。
(2016/04/07)
この道の駅は、智恵子の生家から5㎞程。万燈桜は樹齢約270年だそうですので、かつて智恵子がその目で見たかもしれません。先月発行された「オリジナル フレーム切手「ほんとの空に 咲き誇る 桜をめぐり ぶらり旅 あだたら桜回廊」にも写真が採用されています。
他にも二本松周辺には、素晴らしい桜がたくさんです。しかも関東で盛りを過ぎてからもまだ見られます。ぜひ足をお運びください。
【折々の歌と句・光太郎】
夢、うつつ、まぼろし、かくて終(つひ)の世のきよきまよひの靄に消えむまで
明治34年(1901) 光太郎19歳
花霞ならぬ靄(もや)を謳った短歌です。
こちらは千葉の桜。当方自宅兼事務所から50㍍の公園で、ひそかな花見スポットとして人気です。