光太郎の父・高村光雲がらみの情報です。

東京表参道にイスムさんという仏像専門店があります。1階が仏像ワールド、地下1階がイスムというそれぞれのブランドで、ギャラリー的に仏像を展示、販売されています。

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興福寺さんの阿修羅像、中宮寺さんの弥勒菩薩半跏思惟像などの国宝等のレプリカ、現代の仏師の作品などが常時展示されており、表参道という場所柄、ちょっと異質な空間なので、テレビで最近流行の「散歩」番組などでも取り上げられていました。それぞれオンラインショップも展開している、新しい形の仏像専門店です。

その仏像ワールドさんでのイベントをご紹介します。 

決算特別企画 純金・銀製仏像・仏具特別受注会

会  期 : 2016年3月15日(火)~31日(木)
会  場 : イスム表参道店1F 東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビル
時  間 : 11時~20時

昨年の中国株の大暴落に端を発し、米国経済の先行き不透明感による世界的な株安不安、そして我が国でも1月29日に日本銀行がマイナス金利政策の導入を決定したことによって、ペーパー資産に対する不信感が一層拡大し、金などの実物資産に興味を示す富裕層が増えています。
仏像ワールドではこうした動きにお応えして、純金や銀などの貴金属素材で作られた仏像や仏具の特別受注会をイスム表参道店にて開催致します。会期中は日本彫刻会の巨星高村光雲の銀製聖観世音菩薩像を始め、銀製の十二支守り本尊、銀製御鈴などの展示即売会を開催致します。
また、純金製仏像・仏具の特別受注会も同時開催となります。
銀製、純金製共に日頃のご愛顧に感謝し、通常小売価格より大幅割引にてのご提供とさせて頂きます。資産としても、美術工芸品としても一級の価値を持つ名品ばかり、この機会に是非お求めください。

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上野恩賜公園の『西郷隆盛像』、皇居前広場の『楠公像』、東京国立博物館像重要文化財『老猿』の作家であり、日本彫刻界を代表する巨匠 高村光雲の作品は、明治期の躍動する魂の力強さ、深遠な美の化身ともいうべき優しさを兼ね備えています。この度ご紹介する作品は光雲の傑作が銀や金といった貴金属素材によって一層輝き増し、そのどれもが家宝にも相応しい逸品です。作品全ての桐箱には高村光雲が使用していた落款を捺印させてお納めいたします。


というわけで、純銀製の光雲の木彫レプリカが中心だそうです。

銀製 聖観音 高村光雲原型
材質 銀925 サイズ(cm)高さ20×幅6.5×奥行6.5 重量約421g 販売価格(税別)\330,000 \264,000

銀製 大黒天 高村光雲原型
材質 銀925 サイズ(cm)高さ13.5×幅6.7×奥行6.5 重量約519g 販売価格(税別)\270,000 \216,000

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銀製 大黒天 高村光雲原型
材質銀925 サイズ(cm)高さ20×幅10×奥行9 重量約1,340g 販売価格(税別)\720,000 \576,000

銀製 恵比寿 大黒天 高村光雲原型
材質銀925 サイズ(cm)各高さ7.5×幅5.2×奥行5 重量各約184g 販売価格(税別)\270,000 \216,000
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それぞれ純金での制作も可能だそうです。

和テイストのインテリアとしてもいいように思います。当方ごときでは、とても手が出ませんが(笑)。


【折々の歌と句・光太郎】

大男ふたり添へたる金仏(かなふつ)にことしも会ひぬ語(ご)無きに似たり
明治36年(1903) 光太郎21歳

というわけで、仏像関連の歌です。「金仏」は東大寺の大仏、「大男ふたり」は南大門の金剛力士像でしょう。

この年、光太郎は東京美術学校彫刻科の研究科に在学中。5月に与謝野鉄幹らと関西に出かけ、新詩社関西清話会に出席しています。それ以前にも光太郎は、修学旅行で東大寺を訪れたことがあります。

大仏様の右の手は「施無畏(せむい)」の相。のちの光太郎の代表作、ブロンズの「手」につながります。

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