先日、「第4回 福島の桜フォトコンテスト写真展 東京展」について書きましたが、同様のフォトコンテストの入賞作品展が、福島郡山で開催されていました。テーマは「桜」ではなく「 “ほんとの空” のある、ふくしまの星・月の風景」とのことです。 
期 間 : 2016年3月19日(土)~6月30日(木)
時 間 : 平日:10:00~16:15 金曜:10:00~19:45 土日祝:10:00~17:45
場 所 : 郡山市ふれあい科学館 23階宇宙劇場ホワイエ
                    福島県郡山市駅前二丁目11番1号 ビッグアイ
展示物 : 第4回ふくしま星・月の風景フォトコンテスト大賞・特別賞・入賞作品
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)

郡山市ふれあい科学館の23階 宇宙劇場ホワイエでは、さまざまな天体写真などを中心に、美しく神秘的な宇宙の姿を紹介する「ホワイエ企画展」を開催しております。入場無料となっておりますので、ぜひお気軽にご覧ください。
コンテスト選出作品を展示いたします。 “ほんとの空”のある、福島の素晴らしい星・月の風景をお楽しみください。

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このコンテストでもそうですが、光太郎が詩「あどけない話」で使った「ほんとの空」の語、いろいろな場で、ある意味、福島県のキャッチフレーズ的に使われています。

東日本大震災から間もなく、福島県立あさか開成高校演劇部さんが上演した演劇のタイトルが「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」。さらに「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか? 第二章ばらあら、ばらあ」ということで、福島県立光南高校演劇部さんに受け継がれました。このブログでも何度か取り上げさせていただきました。

BS12(トゥエルビ)さんで放映されている「復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~」という番組で、これらの取り組みがやはり何度か取り上げられました。つい最近、今月5日の放映で、<あのころの子供たちを訪ねて>ということで、あさか開成高校演劇部で最初の公演に出演された香西佳菜子さんの「今」が紹介されました。

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被災の当事者として、演劇でその思いを発信していたあの頃を回想し……。

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しかし、それはつらい体験でもあったそうです。

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なるほど。

香西さん、卒業後は上京して一度は演劇を続ける道を選んだそうですが、いろいろ考えて、地元に帰ったそうです。

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そして現在、演劇の経験を生かし、郡山市ふれあい科学館さんで勤務中。

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「復興」のあり方を考えさせられる話でした。

「第4回ふくしま星・月の風景フォトコンテスト 作品展」、6月まで開催されていますし、智恵子がらみでまた二本松に行く機会があるので、拝見し、香西さんにもお会いできればと思っております。


【折々の歌と句・光太郎】

春雨やダンテが曾て住みし家      明治42年(1909) 光太郎27歳

ダンテは「神曲」で有名なイタリア・フィレンツェ出身の詩人です。

光太郎が敬愛してやまなかったロダンの代表作「考える人」は、当初、「地獄の門」のてっぺんに配されたものでしたが、地獄の様相を見るダンテをイメージしているといわれています。

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当然、光太郎もそのことを知っていた上で、フィレンツェのダンテ生家を訪れたものと思われます。ただし、これは観光用に再建されたもので、実際にはダンテ存命中に破壊されてしまったそうですが。