福島から合唱イベントの情報です。 

第9回声楽アンサンブルコンテスト全国大会-感動の歌声 響け、ほんとうの空に。-

平成28年3月18日(金)~21日(月・祝)福島市音楽堂大ホール 福島県福島市入江町1-1

声楽アンサンブルコンテスト全国大会は、音楽を創りあげるもっとも基礎となる要素「アンサンブル」 に焦点をあてた、2名から16名の少人数編成の合唱団によるコンテストです。
 平成19年度の第1回大会から毎年、福島県で開催されており、全国から集まったトップレベルの合唱 団が、中学校、高等学校、一般の各部門で競います。各部門の金賞受賞団体(上位5位)は、最終日の 本選に出場。部門の枠を超え、総合第1位を目指して華麗に競い合います。



主 催
福島県 福島県教育委員会 声楽アンサンブルコンテスト全国大会実行委員会

共 催
 全日本合唱連盟 全日本合唱連盟東北支部 福島県合唱連盟 福島市 福島市教育委員会

スケジュール
3月18日(金)    部門別コンテスト(中学校部門)、表彰式
3月19日(土)    部門別コンテスト(高等学校部門)、表彰式
3月20日(日)    部門別コンテスト(一般部門)、表彰式
3月21日(月・祝)  各部門金賞受賞団体による本選  特別企画、表彰式
3月22日(火)    海外団体との文化交流ワークショップ
※大会各日、開場9:30 開演10:00

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福島県は「合唱王国」と呼ばれる県で、通常の全国コンクール等では必ずといっていいほど、福島県の団体が上位入賞しています。その福島で、平成20年(2008)からこの時期に行われている大会で、平成23年(2011)の東日本大震災の年に予定されていた第4回大会はやむなく中止となりました。平成25年(2013)の第6回大会からは、震災からの復興を祈念する意味もあって、光太郎詩「あどけない話」から採った「ほんとうの空に」というサブタイトルが冠されています。

残念ながら、事前に出場団体の演奏曲が発表されませんので、光太郎智恵子にからむ作品が演奏されるかどうか不明です。

ただ、昨秋行われた平成27年度(第68回)全日本合唱コンクール高校部門で光太郎作詞、鈴木輝昭作曲の「女声合唱とピアノのための組曲 智恵子抄」中の「裸形」を自由曲に選んで出場した日本女子大学附属高校コーラスクラブの皆さんが、こちらにも出場されます。今回演奏する曲はやはり不明ですが。

他の団体さんも含め、サブタイトルの通り、感動の歌声がほんとの空に響きわたってほしいものです。


ところで、先述の全日本合唱コンクールのライブ録音CDを購入しました。日本女子大学附属高校さんの演奏の入ったものと、同じく光太郎作詞、三好真亜沙さん作曲の「冬の奴」を自由曲に選んでし、みごと銀賞に輝いた東京の豊島岡女子学園高等学校コーラス部さんの演奏が入ったものです。

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さすがにどちらも素晴らしい演奏でした。

が、主催の全日本合唱連盟さんで刊行している雑誌『ハーモニー』の2016/1月号に載ったコンクール評は、けっこう辛口でした。審査員を務められた指揮者の浅井敬壹氏・樋本英一氏によるものです。

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長文になるので引用はしませんが、要約すると、丁寧な演奏はいいけれど、会場全体に響いてこない無表情な聞こえ方になっているというのです。このあたりは、実際に会場にいないと、録音で聴いても解りかねます。

当方も合唱に取り組んでおり、先日は所属する合唱団の35周年記念演奏会なるものを行いました。また、かつてはその団で各種コンクールにも出場しました。せいぜい県で銀賞、とてもとても全国まで行けるレベルではありませんが。ただ、あまり音楽で競う、というのは好きではありません。やはり音楽は「楽」の字が入っているとおり、楽しむものですから。しかし、低レベルの演奏では、なかなか人の心を動かすまでのことは出来ず、自己満足しか残らないでしょう。そういう意味では高みを目指すことも楽しさに繋がるのは理解できます。高みを目指した結果として、賞がついてくるというのが望ましいのではないでしょうか。

さて、声楽アンサンブルコンテスト全国大会、サブタイトルの通り、福島の皆さんに感動をもたらす歌声を、ほんとうの空の下で響かせていただきたいものです。


【折々の歌と句・光太郎】

ドナテロの騎馬像青し春の風       明治42年(1909) 光太郎27歳

一昨日に続き、イタリアルネサンスの彫刻家、ドナテロがらみの句です。