当会の祖にして、光太郎と縁の深かった草野心平がらみの企画展です。 

冬の企画展 所蔵品展「草野心平のスケッチ」

会 期 : 2016 年1月9 日(土) ~3月27 日(日)
時 間 : 9:00 ~ 17:00
会 場 : いわき市立草野心平記念文学館 福島県いわき市小川町高萩字下夕道1番地の39
休館日 : 月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日
料 金 : 一般 430円(340円)/高・高専・大生 320円(250円)
      小・中生 160円(120円)( )内は20名以上団体割引料金

 詩人・草野心平(1903〜1988)は、1,400篇余の詩や随筆などの文筆にとどまらず、書画をはじめ多彩な創作活動を展開しました。
 心平の創作との出会いは詩よりも絵画の方が早く、1916年、福島県立磐城中学校(現在の福島県立磐城高等学校)に入学すると、美術部「X会」に入部し、水彩画を描きました。生家のある石城郡上小川村(現在の小川町)内をスケッチしたこともあったといいます。彼の作品が校内の回覧雑誌「文林」の表紙を飾ったこともあり、同級生は「心平の絵は抜群で、私達は、心平は将来画家になるものと思って疑わなかった。四月の創刊号に描いた小川の山は現在でも私の眼底に残っている」と回想しています。
 その後、詩人として活躍の場を広げていた1956年、アマチュアのデッサングループ「竹林会」結成に参加したことがきっかけで油彩画を手がけ、頻繁にスケッチも描くようになりました。
 本展では、当館の所蔵品から心平のスケッチを取り上げ、詩人独特の感性によって描かれた線と色彩の魅力を紹介します。


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関連行事等
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ギャラリートーク  学芸員による展示内容の解説です。
日時 2016年2月6日(土)14時〜14時30分
会場 文学館企画展示室
聴講 観覧券が必要です。申し込みは不要ですので、会場にお越しください。

朗読サロン  朗読を楽しく学びます。お気軽にご参加ください(文学館ボランティアの会事業)。
日時 2016年2月6日(土)11時〜12時
      3月5日(土)11時〜12時
会場 文学館会議室
参加 無料です。申し込みも不要ですので、会場にお越しください。


身近に光太郎という大美術家がいた心平。他にも画家の村山槐多、版画家の棟方志功などとも交流がありました。

もともと絵画にも興味を抱いていましたし、周囲の美術家の影響もあるのでしょうか、心平自身も玄人はだしの絵画をものにしています。ちなみに昨日のこのブログでご紹介した姫路市立美術館さんで始まる企画展「画家の詩、詩人の絵 絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」にも、心平の作品が展示されます。

ぜひ足をお運びください。


【折々の歌と句・光太郎】

ここの国ここなる里のここの戸に一たび湧きし想(おもひ)の子なり

明治35年(1902) 光太郎20歳

何だか、心平を詠んだ一首のようにも読めますね。