兵庫県姫路市立美術館さんでの企画展情報です。
画家の詩、詩人の絵 絵は詩のごとく、詩は絵のごとく
会 期 : 2016 年2月13 日(土) ~3月27 日(日)
時 間 : 10:00 ~ 17:00
「絵は黙せる詩、詩は語る絵」といわれてきました。ときに絵は詩のように語りかけ、詩は絵のような豊かな色と形をありありと提示します。日本の近代洋画は、文学からの自立を目指した西洋近代美術の影響のもとで始まっています。特に印象派以後、新しい造形表現を積極的に取り入れた結果、実に多様な作品がうまれました。青木繁、村山槐多、長谷川利行など詩歌と画技において秀でた作家や、宮沢賢治、富永太郎、立原道造など絵を描いた詩人も少なくありません。本展は、明治から現代までの画家と詩人の詩と絵を一堂に集め紹介します。
光太郎の油絵も3点展示されます。大正3年(1914)に描かれた「日光晩秋」、同年に描かれた洋酒の瓶と果実を描いた「静物」、そして新潟・佐渡島の歌人・渡邊湖畔の息女を描いた「渡辺湖畔の娘道子像」(大正7年=1918)です。当方、平塚展を観て参りました。こちらでは「日光晩秋」は展示されなかったのですが、今回は並ぶそうです。
姫路市立美術館さん、調べてみましたところ、世界遺産姫路城のすぐ近くです。併せて足をお運び下さい。
ただ、講演会、ギャラリートーク等の関連行事について、まだ不明です。判明次第ご紹介いたします。
【折々の歌と句・光太郎】
佐渡が島荒き波路にまもられて我が魂は常久に生く
大正7年(1918) 光太郎36歳
上記「渡辺湖畔の娘道子像」を描く関係もあり、この年10月に光太郎は佐渡島の渡辺湖畔邸を訪れています。この歌は帰京後、湖畔に送った書簡にしたためられました。