昨日は、東京上野に行っておりました。目的は、大正3年(1914)、光太郎智恵子が結婚披露宴を行った精養軒さんでの、「福の島プロジェクト 福島応援団四周年記念 第四回 ふくしまの食材を使ったフレンチの夕べ」でした。
東日本大震災からの復興支援ということで、福島の食材の魅力をアピールする催しで、さまざまな団体さんの協賛のもと、政財界を始め100名あまりの参加者が集い、盛大な催しとなりました。
会場内には即売コーナーも。
まずはオープニングライブということで、「智恵子抄」に自作の曲をつけて唄われているシャンソン歌手のモンデンモモさん。会場の一角をパーテーションで仕切った即設のライブスペースで行いました。
ピアノ伴奏は船本美奈子さん。
特に「樹下の二人」(あれが阿多多良山/あの光るのが阿武隈川)、「あどけない話」(智恵子は東京に空が無いといふ、/ほんとの空が見たいといふ。)といった、福島を謳った作品には、お聴きの皆さんも心打たれたようでした。
その後、メイン会場に戻り、「フレンチの夕べ」でした。
主催者であられる「福の島プロジェクト」さんの小林文紀会長、「ほんとの空」にからめてのご挨拶。
乾杯の御発声は、川内村村長・遠藤雄幸氏。
同村で毎年開催されている、当会の祖・草野心平を偲ぶ「かえる忌」や「天山祭」の関係で、遠藤村長とは親しくさせていただいており、昨夜もいろいろお話をさせていただきました。一昨年の第2回からご参加なさっているとのこと。
その後は美味しい料理を堪能いたしました。ひさしぶりに日本酒もいただきました。
一品ずつ、生産者や販売者の方、関係者の方による説明があってから饗されるというスタイルで、それぞれの方の熱い思いが語られました。
上記は鯉の唐揚げの際のご説明。郡山市長・品川萬里氏です。食用の鯉は、福島が全国一の生産量だそうです。
後半には再びモンデンモモさんと船本美奈子さんがご登場、今度はシャンソンのスタンダードナンバーをご披露なさいました。
モモさん、ご来賓のフランスの方をステージに上げ、デュエット。相変わらず強引です(笑)。
そして閉会。
お米もいずれいただきます。
まだまだ福島の復興も道半ばです。いわれなき風評被害はだいぶ治まったようですが、これからは、「風化」との闘いでしょう。皆様も、ご支援のほどお願いいたします。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 11月27日
大正14年(1925)の今日、光太郎の父・高村光雲が、勲二等瑞宝章に叙せられました。