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第9回明星研究会<シンポジウム>秋の日のヴィオロンの~翻訳詩、あたらしき言葉の輝き

 近代の詩歌は、西洋詩の翻訳から多くの栄養を吸収してきました。わけても上田敏の翻訳詩集『海潮音』(1905年)と象徴主義の紹介は、詩人歌人に大きな影響を与えています。カール・ブッセ、マラルメ、ボードレール、ヴェルレーヌといった詩人の詩は、のちに多くの日本人の心にも植え付けられ、「秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」の、ヴェルレーヌの詩「落葉(秋の日)」は殊に有名です。
 『海潮音』に先んじる森鴎外を中心とする『於母影』(1889年)、フランス新進詩人に挑んだ与謝野寛の『リラの花』(1914年)、そして寛主宰の雑誌「明星」から出発した北原白秋や木下杢太郎も、さまざまな形で影響を受けたのでした。その周辺にあった永井荷風、高村光太郎、堀口大学も忘れることはできません。
 翻訳詩に西欧の香りと美を見出し、想いを傾けた100年前の詩人たちについて、今あらためて考えてみたいと思います。
 多くのご参加を心待ちにしております。
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●日時● 2015年11月29(日)13時30分~16時40分 (13時 開場)
●場所● 日比谷コンベンションホール
    (千代田区日比谷公園1番4号【旧・都立日比谷図書館B1】
       (このサイトの下にある地図を参照してください)
●会費● 2,000円(資料代含む) 学生1,000円(学生証提示)●定員● 200人
●内容●
Ⅰ 13:30  開会挨拶  西川 恵(毎日新聞社客員編集委員)
Ⅱ 13:30 ~14:20
    第1部 講演「ボードレールと日本の近代詩」 酒井 健(法政大学教授)
Ⅲ 14:20 ~14:40 休憩
Ⅳ 14:40 ~16:40
    第2部 ミニ講演&パネルディスカッション
    「翻訳詩、あたらしき言葉の輝き~鴎外・寛・白秋・杢太郎」
     坂井修一(歌人・「かりん」編集人)  渡 英子(歌人)
     丸井重孝(歌人・伊東市立木下杢太郎記念館) 酒井 健
     司会:松平盟子(歌人)
Ⅴ 16:40 閉会挨拶 平出 洸(平出修研究会主宰)
                      総合司会:古谷 円
●申し込み●「明星研究会」事務局あて。
 ネット上での受付は11月27日(金)まで(先着順)。
 宛先メールアドレスはapply@myojo-k.net です。
 申し込みの送信をされる際には、
  (イ)上記アドレスの(at)を半角の @ に変えてください。
  (ロ)メールの件名は、「明星研究会申し込み」とご記入いただき、
  (ハ)メールの本文に、お名前と連絡先住所、電話番号をご記入ください。
  (二)ご家族同伴の場合はご本人を含めた全体の人数も添えてください。
 なお、当日は空席次第で会場でも直接受け付けます。
●終了後懇親会●4,000円程度(場所は当日お知らせいたします)
<主催> 明星研究会 http://www.myojo-k.net/ <世話人> 平出 洸
<協力>
伊東市立木下杢太郎記念館・国際啄木学会・堺市:文化学院・与謝野晶子倶楽部


昨年の同会は「巴里との邂逅、そののち~晶子・寛・荷風・・光太郎」と題し、第二部が鼎談「パリの果実は甘かったか?~晶子・荷風・光太郎」ということで、光太郎が前面に押し出されていました。ただ、当方は同じ日に第59回高村光太郎研究会があり、参加できませんでした。

今年は光太郎の名はサブタイトルに入っていませんが、「永井荷風、高村光太郎、堀口大学も忘れることはできません。」とあるので、少しは触れていただけるのかな、と思っております。

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【今日は何の日・光太郎 拾遺】 11月19日

平成2年(1990)の今日、岡山県の衛生会館三木記念ホールで、「野崎幹子ソプラノリサイタル」が開催されました。

別宮貞雄作曲「歌曲集「智恵子抄」より」から抜粋で、「人に」、「あどけない話」、「千鳥と遊ぶ智恵子」、「レモン哀歌」が演奏されました。

のち、ライブ録音のCDもリリースされました。