復興担い手増やす 福島大・医大シンポ、小泉進次郎氏ら意見
福島大と福島医大は8日、東京都内でシンポジウム「ほんとの空が戻る日まで―福島の復興と地方創生」を開いた。前復興政務官で「ふたばの教育復興応援団」を務める小泉進次郎氏、コピーライター糸井重里氏、福島大特任研究員の開沼博氏による鼎談(ていだん)では被災地支援について「関わりたくてもできなかった人が、復興に参加できる仕組みが重要」との考えで一致した。
震災と原発事故からの復興の課題などに理解を深めてもらおうと両大が合同で企画、約300人が来場した。小泉氏は「さまざまな立場の人をどう復興に巻き込んでいけるかを意識した。特に企業に協力を呼び掛けた」と述べ、政治家や行政などのほか、幅広い支援の必要性を指摘した。
また糸井氏は本県復興について「全員が完全にやり遂げるのは無理。それぞれの立場の人が自分の守備範囲で、無理のない範囲で関われるような仕組みが必要」と述べた。
中井勝己福島大学長、大戸斉福島医大副理事長が主催者を代表してあいさつ。中田スウラ福島大うつくしまふくしま未来支援センター長と谷川攻一福島医大副学長が両大の震災、原発事故後の取り組みを報告した。
(『福島民友』 2015年11月10日)
都内で福大、福医大合同シンポ 糸井氏研究の中心地に 小泉氏人生懸け取り組む
福島大と福島医大の東京シンポジウム「ほんとの空が戻る日まで-福島の復興と地方創生」は8日、東京都千代田区の一橋大で開かれた。衆院議員の小泉進次郎氏とコピーライターの糸井重里氏、福島大うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員の開沼博氏による鼎談(ていだん)では、小泉氏が「人生を懸けて(東京電力福島第一原発の)廃炉まで取り組む」と決意を語った。
東日本大震災後、福島大が県外で復興シンポジウムを開くのは4回目で、福島医大との合同開催は初めて。約300人が来場した。
鼎談で小泉氏は、広野町のふたば未来学園高の開校を振り返り、「(双葉郡の)教育に携わったというのは一過性のつながりだけでは済まない。廃炉まで50年かかるとしても自分の人生を懸けて取り組む」と述べた。
さらに「福島大は東北の大学で唯一農学部がない。党農林部会長として力を尽くせるところだ」と述べ、福島大の農学部新設に意欲を示した。
糸井氏は福島第一原発の廃炉は世界の最先端の取り組みだと強調し、「福島は廃炉研究の中心地になる。ぜひ若い学生に働いてほしい」と呼び掛けた。
福島大うつくしまふくしま未来支援センターの中田スウラ・センター長による活動報告や、本県の復興をテーマにしたパネルディスカッションもあった。
会場では、福島大の学生が福島市で収穫した新米も販売され、来場者の人気を集めた。
東日本大震災後、福島大が県外で復興シンポジウムを開くのは4回目で、福島医大との合同開催は初めて。約300人が来場した。
鼎談で小泉氏は、広野町のふたば未来学園高の開校を振り返り、「(双葉郡の)教育に携わったというのは一過性のつながりだけでは済まない。廃炉まで50年かかるとしても自分の人生を懸けて取り組む」と述べた。
さらに「福島大は東北の大学で唯一農学部がない。党農林部会長として力を尽くせるところだ」と述べ、福島大の農学部新設に意欲を示した。
糸井氏は福島第一原発の廃炉は世界の最先端の取り組みだと強調し、「福島は廃炉研究の中心地になる。ぜひ若い学生に働いてほしい」と呼び掛けた。
福島大うつくしまふくしま未来支援センターの中田スウラ・センター長による活動報告や、本県の復興をテーマにしたパネルディスカッションもあった。
会場では、福島大の学生が福島市で収穫した新米も販売され、来場者の人気を集めた。
(『福島民報』 2015年11月10日)
福島の復興 東京で考える
◆小泉進次郎氏ら鼎談など
福島の復興を考えるシンポジウム「ほんとの空が戻る日まで」(福島大、県立医大主催、読売新聞社など後援)が8日、東京都千代田区の一橋大「一橋講堂」で開かれ、大学関係者や被災者ら約300人が参加した。
鼎談は、前復興政務官の小泉進次郎氏とコピーライターの糸井重里氏、福島大特任研究員の開沼博氏が福島の復興や福島との関わり方について議論した。
糸井氏は、東京電力福島第一原発事故後、現地でロボットなど廃炉に関する最先端の新事業が始まったことを例に挙げ、「ピンチを経験しないとチャンスは捕まえられない。これは福島全体の問題に応用できるのでは」と指摘。小泉氏は被災地支援について、「被災地での取り組みを笑顔で前向きに発信してくれる人の参加が大切だ。始めやすいところから多くの人に始めてほしい」と語った。
大学、企業関係者らのパネルディスカッションでは、多分野の連携や社会人教育、県外関係者の活用などの重要性が指摘された。
(『読売新聞』 福島版 2015年11月10日)
当方、明後日に「智恵子講座’15」及び「第61回 二本松の菊人形」のため、二本松に行って、「ほんとの空」を見て参ります。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 11月13日
昭和27年(1952)の今日、日比谷公会堂でフランスの詩人、ジョルジュ・デュアメルの講演を聴きました。
デュアメル(1884~1966)は、ユマニストとして知られる詩人。義兄にあたるシャルル・ヴィルドラックも詩人で、大正15年(1926)に来日した際、光太郎もその歓迎会に出席しています。
来日中のデュアメルは、尾崎喜八の案内で鎌倉を散策したり、翌月には広島を訪問したりしました。
この日の講演で、光太郎はかつて「ロマンロラン友の会」で共に活動していた片山敏彦、今井武夫らと再会しています。