書家・石川九楊氏と共に番組のナビゲータ役を務める女優の羽田美智子さんによる「レモン哀歌」の朗読から始まりました。

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JR在来の花巻駅に降り立った石川氏と羽田さん、路線バスに乗り込み、光太郎が戦後の昭和20年(1945)秋から7年間を過ごした旧太田村の高村山荘へ。花巻高村光太郎記念会の高橋氏がお出迎え。

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通常は立ち入れない、山荘内部に入り、ありし日の光太郎に想いを馳せられました。

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その後、隣接する花巻高村光太郎記念館に移動。太田村時代の書の数々を御覧になりました。

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ここで、羽田さんのナレーションによる、光太郎智恵子の生涯のレクチャー。毎年4月2日に、花巻連翹忌が行われる松庵寺さん(光太郎が毎年のように光雲・智恵子の法要を行い、詩碑も立っています)、二本松の智恵子生家、智恵子の書簡、「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」なども次々紹介されました。カメラマン阿部徹雄撮影の写真や、当方の提供した古写真などが効果的に使われていました。

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その後、この番組の肝、羽田さんによる臨書。

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記念館に展示されている光太郎の書「甘酸是人生」の中から、「人生」の二文字に、羽田さんが挑戦しました。

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同じ番組で、与謝野晶子や太田垣蓮月の流れるような「女手」にはさほど苦労していなかった羽田さんでしたが、はじめは光太郎の独特の筆法に悪戦苦闘。しかし、石川氏の丁寧なご指導で、紙に筆で彫刻するような書き方を体感することができました。

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当方、かつて石川氏の著作などを拝読し、こうした筆遣いの特異性については頭では理解していたつもりでしたが、映像で臨書の場面を拝見し、実感がわきました。

見逃した方、再放送が2回あります。

NHK総合  2015年11月5日(木)   10時15分~10時40分
NHKEテレ 2015年11月10日(火)   11時30分~11時55分

さらに、今月末には最終回として「「雨ニモマケズ」 最愛の妹への思い 宮沢賢治×宮沢トシ」のオンエアがあります。こちらでも花巻つながりで光太郎に触れるかもしれません。ぜひご覧下さい。

本放送 NHKEテレ  2015年11月24日(火)   21時30分~21時55分
再放送 NHKEテレ 2015年12月1日(火)    11時30分~11時55分
(NHK総合での再放送は未定)

また、番組のテキストもぜひお買い求め下さい。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 11月4日

明治44年(1911)の今日、鉄幹与謝野寛の渡欧送別会に出席しました。

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後列左から5人目が光太郎、前列左から6人目が鉄幹です。

その他、後列左から4人目は佐藤春夫、同じく8人目は北原白秋、その隣が木下杢太郎。前列左から3人目に永井荷風、その隣に森鷗外も写っています。