昨日に引き続き、開催中の展覧会情報です。光雲作品が出品されているとのことですが、気付くのが遅れました。
北陸新幹線開業記念 お召列車と鉄道名画 ~東日本鉄道文化財団所蔵作品を中心に~
会 期 : 2015年8月21日(金曜)~9月27日(日曜)
会 場 : 富山県水墨美術館 富山市五福777番地
休館日 : 月曜日(ただし9月21日は開館)
時 間 : 午前 9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)
観覧料 : [前売り]一般のみ800円 [当日]一般1,000円 大学生700円
主 催 : 「お召列車と鉄道名画」実行委員会(富山県水墨美術館、富山テレビ放送)
共 催 : 北日本新聞社
後 援 : 滑川市、滑川市教育委員会
休館日 : 月曜日(ただし9月21日は開館)
時 間 : 午前 9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)
観覧料 : [前売り]一般のみ800円 [当日]一般1,000円 大学生700円
主 催 : 「お召列車と鉄道名画」実行委員会(富山県水墨美術館、富山テレビ放送)
共 催 : 北日本新聞社
後 援 : 滑川市、滑川市教育委員会
関連行事
鉄道模型運行 場所 エントランスホール
運転日 会期中の日曜・祝日(8/23 30 9/6 13 20〜23 27)
運転時間 午後1時〜4時 見学無料
鉄道模型運行 場所 エントランスホール
運転日 会期中の日曜・祝日(8/23 30 9/6 13 20〜23 27)
運転時間 午後1時〜4時 見学無料
学芸員による作品解説
日時 8/22、9/5、19 いずれも土曜日 午後2時〜
※要展覧会観覧券
日時 8/22、9/5、19 いずれも土曜日 午後2時〜
※要展覧会観覧券
この展覧会は、北陸新幹線の開業を記念し、美術と鉄道の関わりという視点から、JR東日本、東京ステーションギャラリーと鉄道博物館の運営母体である東日本鉄道文化財団の協力を得て開催します。
「お召列車」は、天皇・皇后両陛下、皇太子殿下が乗車されるために運行される列車で、「御料車」は御乗用される車両の総称です。また、「御座所」は車両内でお座りになる場所を指し、その席を「玉座」と呼びます。
本展は、この「御料車」に実際に用いられていた、工芸技術の粋が惜しみなく注ぎ込まれた装飾と玉座を紹介するとともに、蒸気機関車や機関庫など、鉄道の情景が描かれた作品や、鉄道をモチーフにイメージを膨らませて描かれた作品、昨年開業百年を迎えた東京駅が描かれた作品などの絵画を展示します。
これら貴重な作品の数々が富山に一堂に会するのは、北陸新幹線の開業という二度とない機会だからこそと言えます。さらに、展覧会としてだけではなく、鉄道事業への理解を深める機会とします。
「お召列車」は、天皇・皇后両陛下、皇太子殿下が乗車されるために運行される列車で、「御料車」は御乗用される車両の総称です。また、「御座所」は車両内でお座りになる場所を指し、その席を「玉座」と呼びます。
本展は、この「御料車」に実際に用いられていた、工芸技術の粋が惜しみなく注ぎ込まれた装飾と玉座を紹介するとともに、蒸気機関車や機関庫など、鉄道の情景が描かれた作品や、鉄道をモチーフにイメージを膨らませて描かれた作品、昨年開業百年を迎えた東京駅が描かれた作品などの絵画を展示します。
これら貴重な作品の数々が富山に一堂に会するのは、北陸新幹線の開業という二度とない機会だからこそと言えます。さらに、展覧会としてだけではなく、鉄道事業への理解を深める機会とします。
同展について報じた『中日新聞』さんの記事です。
これがお召列車「玉座」 県内初 県水墨美術館で展示 新幹線開業記念 JR東から借り受け
北陸新幹線開業を記念し、美術品を通して鉄道が楽しめる企画展が、富山市五福の県水墨美術館で開かれている。九月二十七日まで。
「お召(めし)列車と鉄道の名画」と題し、JR東日本(東京都渋谷区)や東日本鉄道文化財団(同)の所蔵品五十二点を借り受けた。今回、天皇、皇后両陛下がお座りになる「玉座」を県内で初公開している。
玉座は、一九三三年に一脚、五九年にもう一脚が製作された。色調は控えめで、絹製のクッションに、金糸の装飾が施され、テーブルとともに展示している。
ほかに、彫刻家高村光雲(一八五二~一九三四年)が制作、監督を務めた「お召列車」の食堂車の窓枠や、勢いのある筆遣いの洋画家長谷川利行(一八九一~一九四〇年)の油彩画「赤い汽罐(きかん)車庫」(一九二八年)などが並んでいる。
学芸員の鈴木博喬(ひろたか)さん(48)は「特に、玉座はなかなか見られない。大人から子どもまで楽しめます」と来館を呼び掛けている。
休館は月曜日。開館時間は、午前九時半~午後五時(入館は午後四時半)。一般千円、大学生七百円、高校生以下は無料。
玉座は、一九三三年に一脚、五九年にもう一脚が製作された。色調は控えめで、絹製のクッションに、金糸の装飾が施され、テーブルとともに展示している。
ほかに、彫刻家高村光雲(一八五二~一九三四年)が制作、監督を務めた「お召列車」の食堂車の窓枠や、勢いのある筆遣いの洋画家長谷川利行(一八九一~一九四〇年)の油彩画「赤い汽罐(きかん)車庫」(一九二八年)などが並んでいる。
学芸員の鈴木博喬(ひろたか)さん(48)は「特に、玉座はなかなか見られない。大人から子どもまで楽しめます」と来館を呼び掛けている。
休館は月曜日。開館時間は、午前九時半~午後五時(入館は午後四時半)。一般千円、大学生七百円、高校生以下は無料。
というわけで、光雲作の窓枠が展示されているとのことです。
そちらによると、光雲存命中に15回ほどお召列車の車両が作られています。光雲は明治20年(1887)に、皇居造営に伴う彫刻の仕事を命ぜられ、それがきっかけで飛躍していくのですが、その流れでお召列車の内装も手がけたのでしょう。
ただ、現在、最も詳細な光雲の年譜は、平成11年(1999)に中教出版から刊行された『木彫高村光雲』巻末のものですが、こちらにも記録がありません。まだまだ光雲の事績の全体像も不明のところが多いのが現状です。そこで、お召列車の仕事にも携わっていたと知り、「ほう」と思いました。
お近くの方、ぜひどうぞ。
他にも別件で光雲関連、ぽつぽつ報道が為されています。明日はそのあたりを。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 8月30日
平成15年(2003)の今日、新人物往来社から沼口勝之著『裸像 小説・若き日の高村光太郎』が刊行されました。
サブタイトルの通り、明治39年(1906)の欧米留学から、大正元年(1912)、智恵子と愛を確かめ合った銚子犬吠埼までの光太郎を描いた小説です。なかなかの力作、「ここはおかしい」という突っ込みどころも皆無だった記憶があります。
残念ながら版元の新人物往来社は吸収合併され、絶版ですが、古書市場では入手可能です。