このブログでたびたびご紹介してきた宮城県女川町の「いのちの石碑」に関する情報です。
 
 
同じ女川町にかつて建てられた高村光太郎文学碑の精神を受け継ぐプロジェクトです。

「1000年後のいのちを守る」を合い言葉に、震災のあった2011年の4月に中学生になったかつての女川一中生のみなさんが、町内21ヶ所の浜の津波到達地点より高い場所に石碑を建てる事業を進めています。その7基目の除幕式が、避難訓練を兼ねて明日行われるとのこと。コミュニティ放送局・女川さいがいエフエムさんのサイトから情報を得ました。 

絆を深めるための津波避難訓練in野々浜

日 時 : 平成27年7月19日(日)
場 所 : 女川町野々浜 野々浜港(牡蠣処理場前)
主 催 : いのちの石碑を作る女川の子どもたちを支える会
      女川1000年後のいのちを守る会
日 程 : 受付 9時30分~9時50分 避難訓練 10時~10時50分 除幕式 11時~11時50分


イメージ 4

TBCラジオ東北放送さんのサイトにも記述がありました。

~「いのちの石碑」を作る女川の子どもたちを支える会 阿部一彦さん~

 震災時女川一中で教頭をつとめていた阿部さんは、震災後女川中学校の1年生が提案した「1000年後のいのちを守るための石碑」を作る女川の子どもたちを支えています。石碑は7基目になりこどもたちは高校2年生になりました。「もう二度と一人の命も失いたくない」、ひとりの命を守るためにはどうするかを考え続けている子供達は今月19日(日)に「絆を深めるための津波避難訓練in野々浜」を開催することにしました。
7基目の石碑の披露式とともに1000年後の命を守る、よりよい町づくりについて女川の子どもたちと考える機会です。みなさんもいっしょに考えませんか?


まだ細かな連絡が来ていませんが、予定通りであれば来月9日には、恒例の女川光太郎祭も行われるはずです。3月にはJR石巻線の女川駅が復活した女川、震災から5度目の夏。記憶を風化させないよう、そして何より復興に向け、着実に歩んでいって欲しいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 7月18日

大正9年(1920)の今日、文献社から『詩集 地上の光』が刊行されました。

イメージ 2

イメージ 3

50名余の詩作品を掲載したアンソロジーで、光太郎詩「師走十日」「海はまろく」も収められています。この手のアンソロジーはかなり数が多いのですが、これは光太郎の作品が載ったものとしては古い時期のものの一つです。

イメージ 1

「イロハ順」というところに時代を感じます。「光太郎」が「幸太郎」となっているのはご愛敬(笑)。