当会顧問、北川太一先生から情報のご提供を戴きました。
第5回 心のアート展 創る・観る・感じる パッション――受苦・情念との稀有な出逢い
主 催 : 社団法人東京精神科病院協会
会 期 : 平成27年6月17日(水)~6月21日(日) 10時~19時(最終日は17時まで)
会 場 : 東京芸術劇場 ギャラリー1 東京都豊島区西池袋1-8-1
会 場 : 東京芸術劇場 ギャラリー1 東京都豊島区西池袋1-8-1
心のアート展 ―新たな使命としての芸術・文化活動―
〈社団法人〉東京精神科病院協会では、平成20年度より芸術展「心のアート展」を企画、平成21年度からは「心のアート展実行委員会」という専門委員会を設け、作品の募集、発掘、審査、ディスカッション、展示準備、展覧会運営、展覧会カタログの作成、広報などの展覧会活動をおこなっている。
展覧会のメインは公募作品展示。協会会員の66病院に呼びかけ作品を公募し、それを審査員長・加賀乙彦(小説家、精神科医)、審査員・立川昭二(北里大学名誉教授、医学医療史)、仙波恒雄(日本精神科病院協会名誉会長)、齋藤章二(斎藤病院理事長・院長)、安彦講平(〈造形教室〉主宰)の5名の審査員が、一作一作、真摯に向き合い、心ゆさぶられ、熱意を込めて審査。「声なき声、呟き、ため息、独り言、そして魂の叫び」を表現した多様な世界を展示、紹介している。
展覧会のメインは公募作品展示。協会会員の66病院に呼びかけ作品を公募し、それを審査員長・加賀乙彦(小説家、精神科医)、審査員・立川昭二(北里大学名誉教授、医学医療史)、仙波恒雄(日本精神科病院協会名誉会長)、齋藤章二(斎藤病院理事長・院長)、安彦講平(〈造形教室〉主宰)の5名の審査員が、一作一作、真摯に向き合い、心ゆさぶられ、熱意を込めて審査。「声なき声、呟き、ため息、独り言、そして魂の叫び」を表現した多様な世界を展示、紹介している。
特集展示 高村智恵子
近代日本を代表する彫刻家・詩人、高村光太郎の妻、高村智恵子(1886-1938)の紙絵復刻、関連資料を展示・紹介します。49才で「ゼームス坂病院」に入院した智恵子は、寝食を忘れるほど紙絵の制作に取り組み、千をこえる作品を遺しました。潤沢で豊穣な芸術家の魂の表現をご覧下さい。
ギャラリートーク(20.21日 13:00~)
「病む」とは何か、「表現」とは何か、「生きる」とは何か。実作品を前に作者や関係者の方々に、作品解説や制作の背景について語っていただきます。参加自由。
座談会(20日 16:00~)
審査員やゲストを交え、表現活動やアートの持つ力、意味、可能性について語り合いましょう。参加自由。
というわけで、智恵子の紙絵の複製、関連資料(どういったものか不明です。すみません)の展示があります。
社団法人東京精神科病院協会さんの主催ということで、通常の美術展とはまた違った切り口で智恵子紙絵の紹介が為されるのではないかと期待しております。
ぜひ足をお運び下さい。
6/12追記 智恵子書簡(実物)も展示されるそうです。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 6月4日
昭和16年(1941)の今日、『読売新聞』に「芸術局の創設 文学で貫く民の声・四銃士の肚決る」という記事が掲載されました。
「四銃士」とは光太郎、菊池寛、尾崎士郎、山本有三。記事本文では「翼賛四銃士」となっており、タイトルもこれを受けてのものです。
この月16日から20日にかけ、大政翼賛会第一回中央協力会議が開催され、四名とも出席。これに先立つ3日に築地の料亭錦水で発言内容等の打ち合わせを四名が行ったというのが記事の趣旨です。
光太郎の談話も掲載されています。
日本の芸術といへば外国人はすぐに浮世絵とか三味線といつたものを連想する、珍しいもの、変つたものだけが日本の芸術だと思つてゐる、これだから日本の国威が外国に宣揚されないのです、もつと日本芸術の本当の厚みとか深さといふものを彼等に知らせて精神的な圧力を加へてやりたい、このために日本芸術による国威を海外に示したいものだ
時に太平洋戦争開戦前夜。智恵子を失った「おそろしい空虚」(連作詩「暗愚小伝」 昭和22年=1947)を埋めるように、積極的に社会と関わろうとしていた光太郎。その社会がとんでもない方向に進んでいったのは、大きな悲劇でした。