東北レポートの最終回です。

5月17日の日曜日、仙台にて、朗読家の荒井真澄さん、ヴァイオリニストの佐藤実治さんによるコンサート「無伴奏ヴァイオリンと朗読 智恵子抄」を聴いて参りました。午後の部と夜の部の2回公演で、当方、午後の部を拝聴。

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「杜の都」と称されるだけあって、この季節の仙台は緑が溢れていました。さらに、この日は「仙台青葉まつり」。多くの人でにぎわっていました。

コンサート会場は、ジャズフェスティバルが開催されることでも有名な定禅寺通りに近いJazz Me Blues Nola(ジャズミーブルースノラ)さん。

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大きな窓から外の光が差し込み、行き交う人々が見える状態ですが、防音はしっかりしているようで、外の喧噪は伝わってきません。

先月の第59回連翹忌でチラシをお配りしたところ、二本松在住の「智恵子のまち夢くらぶ」の熊谷夫妻もいらしていました。熊谷氏、夢くらぶさん作成の智恵子のふるさとマップを会場の皆さんに配布、最後にはステージでご挨拶もされました(当方もでしたが)。

さて、午後の部は3時開演。

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当方、荒井さんの朗読を聴くのは3年前と、一昨年に続き、3回目でした。以前の2回は、一昨年の第57回連翹忌で、ピアノ演奏に合わせてのアクションペインティングをご披露下さいました斎藤卓子さん、一関恵美さんとのコラボでしたが、今回は佐藤さんのヴァイオリンによる演奏の合間、時には演奏にかぶせ、荒井さんの「智恵子抄」から11篇の詩の朗読でした。

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相変わらず情感たっぷりの、素晴らしい朗読でした。元々「智恵子抄」が大好きだという荒井さんですので、その作品に対する思いのたけが表されているように感じました。

ちなみにこの日に公演を組まれたのも、5月20日の智恵子の誕生日に近いという理由もあってのことだそうです。

第2部は、佐藤さんと、ピアノの及川久美子さん(佐藤さんの奥様だそうです)とによる演奏。ご夫婦ならではの息のあった演奏でした。ヴァイオリン演奏では定番の「チャルダッシュ」は、超絶技巧が冴えわたっていました。

最後にアンコール、第1部になかった荒井さんの「もしも智恵子が」の朗読と演奏で幕を閉じました。

いつも同じようなことを書いたり、講演などで喋ったりしていますが、こういう形で光太郎智恵子の世界を広めていただくことも、本当に有り難いかぎりです。全国の様々な分野の表現者の皆様、ぜひよろしくお願いいたします。

ところで荒井さん、宮澤賢治作品などの朗読にも取り組まれています。いただいたチラシを掲載しておきます。ともに仙台での開催で2件。クリックで拡大します。

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【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月24日

昭和23年(1948)の今日、花巻郊外太田村の山口小学校で、増築の上棟式に参加しました。

同校は昭和45年(1970)に廃校となり、校舎は10年ほど前まで残っていたのですが、老朽化のため解体されました。

下は20年ほど前に撮った写真です。

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