光太郎のブロンズ作品が1点ずつ出品されている企画展が開催中です。
まずは静岡。
静岡市美術館開館5周年記念 大原美術館展 名画への旅
会 場 : 静岡市美術館 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階
会 期 : 2015年4月18日(土)~5月31日(日)
時 間 : 10:00~19:00
休 館 : 月曜日
料 金 : 一般1300円 大高生・70歳以上900円 中学生以下無料
大原美術館は、日本で初めて西洋美術が鑑賞できる美術館として1930(昭和5)年岡山県倉敷市に開館しました。その豊富なコレクションの基礎を築いたのは、実業家・大原孫三郎(1880-1943)とその盟友で岡山県出身の洋画家・児島虎次郎(1881-1929)でした。虎次郎は孫三郎の支援を受けて三度渡欧し、フランス、ベルギー、ドイツ、スペインなどを巡ります。今でこそ西洋絵画は身近な存在ですが、海外の情報を得ることも旅行も容易でない当時に、虎次郎がもたらした名品の数々は、日本で高い関心と熱狂をもって受け入れられました。美術館創設時の強い公共精神―若い芸術家や一般の愛好者のために優れた美術作品を鑑賞、研究する場を提供する―は現在まで受け継がれ、そのコレクションはそれぞれの時代を反映しながら豊かに発展してきました。
静岡市美術館開館5周年記念となる本展では、児島虎次郎の作品をはじめ、珠玉の西洋絵画、日本近代美術の名作、そして静岡ともゆかり深い芹沢銈介や民藝運動の作家、さらに山口晃ら近年活躍めざましい現代の作家たちの作品など、大原美術館を代表する75点を一堂に紹介します(会期中一部展示替えあり)。大原美術館のこれまでの活動を辿りながら、孫三郎と虎次郎が目指した美術館、そして初めて本物の西洋絵画に触れた当時の人々の熱い想いに、改めて触れる機会となれば幸いです。
光太郎の作品は、「腕」(大正7年=1918)が並んでいます。非常に迫力と量感に溢れた作品です。
藤島武二、岸田劉生、梅原龍三郎、バーナード・リーチなど、光太郎と縁の深い作家の作品も出展されています。
気づくのが遅くなり、主な関連行事のうち、未実施のものは以下だけになってしまいました。すみません。
続いて北海道は札幌から。
彫刻の美~本郷新に学ぶ彫刻鑑賞
会 場 : 本郷新記念札幌彫刻美術館 札幌市中央区宮の森4条12丁目
会 期 : 2015年4月25日(土)~6月28日(日)
時 間 : 10:00~17:00
休館日 : 月曜日
料 金 : 一般500円 65歳以上400円 大高生300円 中学生以下無料
彫刻家本郷新(札幌生まれ、1905-1980)による『彫刻の美』は、青少年向けの芸術叢書として1942年に冨山房から出版されました。彫刻の本質や魅力を平明かつ的確に、また美しくつづった名著として再版を重ね、今なお読み継がれています。 本展は、本書のなかの本郷の言葉を手がかりに「彫刻の美」を味わおうとするものです。「量」「動勢」「調和」「材質」等、本郷の提示する彫刻の要素に着目しながら、作品の見どころを紹介します。 当館および札幌芸術の森美術館の所蔵品のなかから、日本近代彫刻の優品を中心に、その源流にあるロダン等の西洋近代彫刻の作品を加えて構成。彫刻と言葉の響き合う空間にぜひおでかけください。
[おもな出品作家]
荻原守衛、戸張孤雁、高村光太郎、中原悌二郎、本郷新、佐藤忠良、舟越保武、ロダン、ブールデル、マイヨール、デスピオ
荻原守衛、戸張孤雁、高村光太郎、中原悌二郎、本郷新、佐藤忠良、舟越保武、ロダン、ブールデル、マイヨール、デスピオ
関連行事
■美術講座「彫刻の美~本郷新芸術の源流」
当館学芸員が本郷新の彫刻芸術とその源流にある西洋近代彫刻についてお話しします。
日時:2015年5月16日(土)14:00~15:00 会場:本館研修室 講師:樋泉綾子(当館学芸員)
*申込不要、要展覧会観覧料
■講習会「おとなのデッサン教室」
講師とともに「彫刻の美」展の作品を鑑賞し、彫刻のデッサンを学びます。
日時:2015年5月30日(土)14:00~16:30
講師:國松明日香氏(彫刻家)
参加料:1,800円 定員:20名
申込方法:5月13日(水)9:30より電話受付開始(011-642-5709)
当館学芸員が本郷新の彫刻芸術とその源流にある西洋近代彫刻についてお話しします。
日時:2015年5月16日(土)14:00~15:00 会場:本館研修室 講師:樋泉綾子(当館学芸員)
*申込不要、要展覧会観覧料
■講習会「おとなのデッサン教室」
講師とともに「彫刻の美」展の作品を鑑賞し、彫刻のデッサンを学びます。
日時:2015年5月30日(土)14:00~16:30
講師:國松明日香氏(彫刻家)
参加料:1,800円 定員:20名
申込方法:5月13日(水)9:30より電話受付開始(011-642-5709)
光太郎作品は、「裸婦坐像」(大正6年=1917)。小品ですが、愛らしい彫刻です。
それぞれ光太郎作品は1点ずつの展示ですが、お近くの方で、普段、光太郎の彫刻の実物を目にする機会のない皆さん、ぜひどうぞ。
いわゆるVOCALOID系で、田中到氏作曲の「レモン哀歌」(若干の詩の改変有り)が収録されています。なかなか軽妙、それでいて哀愁漂うメロディーで、一度聴くとけっこう頭から離れません。