先頃リニューアルオープンした、花巻高村光太郎記念館。例年、同じく光太郎が戦後の7年間を過ごした高村山荘敷地内で、光太郎の遺徳を偲ぶ「高村祭」が催されています。開催日は、昭和20年(1945)光太郎が空襲で東京を焼け出され、花巻に向けて旅だった日に合わせ、5月15日に設定されています。

今年は高村光太郎記念館の開館記念、さらに光太郎がこの地に住み始めて70周年の節目の年になります。以下、花巻市さんのサイトから。

第58回「高村祭」

1 日時 平成27年5月15日(金)10時から

2 概要
   献花、献茶、主催者あいさつ
   楽器演奏(太田小学校)、合唱(西南中学校)、
   詩の朗読(花巻南高校、花巻高等看護専門学校)、
   特別講演(小山弘明氏 演題「高村光太郎と花巻・山口」)
    *小山弘明 氏(高村光太郎研究者・高村光太郎連翹忌運営委員会代表・
      高村光太郎記念館の展示の指導者)

*高村祭の主催は、(財)花巻高村光太郎記念会、高村記念会山口支部

3 その他 5月15日(金)は入館料無料

 担当 生涯学習部 生涯学習交流課 0198-24-2111 内線416

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というわけで、記念講演を仰せつかりました。

昨年までの57回の記念講演は、初期の頃は草野心平、伊藤信吉、深沢省三、高田博厚、北川太一先生、最近も、渡辺えりさん、末盛千枝子さんなど、錚々たるメンバーが務めてこられました。その流れを崩さぬよう、精一杯やらせていただきます。

題目は「高村光太郎と花巻、山口」。「山口」というのは、高村山荘、そして高村光太郎記念館の建つ地区の名前です。やはり光太郎がこの地に住み始めて70周年の節目、さらにリニューアルオープンした高村光太郎記念館でも、この地と光太郎との関わりをかなり詳しく掘り下げた展示を行っていますので、そうした内容をメインとしようと考えました。

式典の中では、地元の小中高生、看護専門学校生の皆さんが朗読や演奏で花を添えて下さいます。それがなぜ行われているのか、といったことも講演の中でお話しさせていただこうと思っております。

リニューアルなった記念館の見学と合わせ、ぜひ、足をお運び下さい。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月3日

昭和27年(1952)の今日、盛岡市の岩手県公会堂で開催された独立記念式で講演を行いました。

「独立」とは、サンフランシスコ講和条約の発効(4月28日)により、日本の主権が回復したことを指します。

この日の講演は、その一部分がNHK盛岡放送局からラジオで放送されました。

下記画像が岩手県公会堂。昨年、盛岡に行った際に、偶然、その前を通りかかりました。

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ちなみに本日を以て、当ブログ、開設より4年目に突入いたしました。これからも細々と(笑)更新していきますので、よろしくお願いいたします。