当初の予定では、先月、山口展が終わった後、間が空いて、6月から富山県水墨美術館さんに行く予定だったのですが、その前に、福島の郡山市立美術館さんが入りました(もしかすると、もともとどこかしらで開催する予定ではいたものの、会場が未定だったのかもしれませんが)。
そういうわけで、郡山の情報に気づくのが遅れ、もう始まってしまっています。
会 期 : 2015年4月21日(火曜日)~6月14日(日曜日)
時 間 : 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 : 毎週月曜日(5月4日(月曜日・祝日)は開館、5月7日(木曜日)休館)
主 催 : 郡山市立美術館
協 力 : 清水三年坂美術館
監 修 : 山下裕二(明治学院大学教授)
協 力 : 広瀬麻美(浅野研究所)
料 金 : 一般:1000(800)円高大500(400)円()内は20名以上の団体料金
中学生以下、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は無料
時 間 : 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 : 毎週月曜日(5月4日(月曜日・祝日)は開館、5月7日(木曜日)休館)
主 催 : 郡山市立美術館
協 力 : 清水三年坂美術館
監 修 : 山下裕二(明治学院大学教授)
協 力 : 広瀬麻美(浅野研究所)
料 金 : 一般:1000(800)円高大500(400)円()内は20名以上の団体料金
中学生以下、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は無料
明治時代、表現力・技術ともに最高レベルに達した日本の工芸品は、万国博覧会に出品され海外の人々を驚嘆させました。ところが、それらの実物を日本国内で見ることはほとんどできません。それは、明治の工芸品の多くは海外輸出用であったためです。
本展では、村田理如(まさゆき)氏の収集による京都・清水三年坂美術館の所蔵品のうち、並河靖之らの七宝、正阿弥勝義らの金工、柴田是真、白山松哉らの漆工、旭玉山、安藤緑山らの牙彫をはじめ、驚くべき技工が凝らされた薩摩焼や印籠、近年海外から買い戻された、ほとんど未紹介であった刺繍絵画など、選りすぐりの約160点を紹介します。
鋭い観察眼から生まれたリアリティ、ミクロ単位で刻まれた文様、繊細な手仕事……海外の人々を驚愕させた明治の日本人たちの真の底力をぜひ感じとってください。
関連行事
対談 「再発見、明治工芸の粋」
講師:村田理如(まさゆき)さん(清水三年坂美術館館長) 山下裕二さん(本展監修者、明治学院大学教授)
日時:2015年4月29日(水曜日・祝日)午後2時から 会場:多目的スタジオ(参加無料)
講師:村田理如(まさゆき)さん(清水三年坂美術館館長) 山下裕二さん(本展監修者、明治学院大学教授)
日時:2015年4月29日(水曜日・祝日)午後2時から 会場:多目的スタジオ(参加無料)
※終わってしまいました。すみません。
美術講座「知られざる明治工芸の魅力」
講師:当館学芸員
日時:2015年5月23日(土曜日)午後2時から
会場:講義室(入場無料)
講師:当館学芸員
日時:2015年5月23日(土曜日)午後2時から
会場:講義室(入場無料)
ギャラリートーク
講師:当館学芸員
日時:2015年5月9日(土曜日)、6月6日(土曜日)午後2時から
会場:企画展示室(観覧券が必要です)
講師:当館学芸員
日時:2015年5月9日(土曜日)、6月6日(土曜日)午後2時から
会場:企画展示室(観覧券が必要です)
チラシには書いていないようですが、電話で確認したところ、これまでの巡回先と同様に、光雲の木彫2点「法師狸」、「西王母」が展示されています。
それ以外の七宝や牙彫、自在置物なども目を見張るものばかりです。
特に福島の方、お見逃し無く。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月2日
昭和5年(1930)の今日、詩「春の一年生」を執筆しました。
いい香(にほひ)がする、
あたらしい香がする。
この学校の香かしら、
このカバンの香かしら、
この本の香かしら。
おなか一ぱい息を吸ふと、
しんからうれしくなるやうな、
こんないい香がする。
小学校はもう昔、
今日から新規の一年生。
ほんとに新規、ほんとに始まり。
どんなお話や、どんな学科や、
どんな遊戯や、どんなお友だちが、
この学校に待つてるのかしら。
おもしろい、たのしい、
さうして、少しはむづかしい、
まだ聞いたこともない事がたくさん、たくさん、
あの原つぱの草の芽のやうに青々と、
桜の花の蕾のやうにあかあかと、
きつとみんなを待つてゐる。
みんなといつしよに勉強するのはいいな。
声をあはせてうたふのはいいな。
組をそろへて遊ぶのはいいな。
今日から新規の一年生、
立派な新規の一年生。
空には春かぜ、地には希望、
少年少女は春のやうだと、
ラヂオのをぢさんが言つてゐた。
春のやうならたのしいな。
春は何でもきれいで明るい。
私が春ならどうしよう。
うそは決してつくまい、
正しい人にならう、真理を究めよう、
すなほに、やさしく、のびのびと、
朝日のやうにいきいきと進まう。
ああ、ほんとにいい香がする。
おなか一ぱい息を吸ふと、
ひとりでうれしくなるやうな、
こんないい香がする。
右上の画像は光太郎の手許に残された草稿です。欄外に「冨山房教科書一年生用のために。」と書き込みがあります。ただ、この詩が載った当時の教科書がまだ確認できていません。
「一年生」といっても、「小学校はもう昔」とあるので、小学一年生ではありません。当時の教育制度に鑑みると、小学校卒業後に進む、旧制中学校(5年制)や高等女学校などの一年生です。使われている語句も、その年代の子供が対象と考えて矛盾はありません(「遊戯」がひっかかるのですが……)。
情報をお持ちの方は、こちらまでご教示いただければ幸いです。