テレビ放映に関してです。
復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~ 第93回 東日本大震災から4年〜新しい物語のはじまり
BS12(トゥエルビ)
3月24日(火) 18:00 ~ 19:00 3月28日(土) 27:00 ~ 28:00 3月30日(月) 18:30 ~ 19:30
地域のキーパーソンの言葉をそのまま届け、大震災を乗り越え、立ち上がろうとする東北の人々の力強い姿を広くお伝えします。言葉から浮かび上がる真実を発信していきます。
東日本大震災から4年の月日が経とうとしている。現在被災地では、復旧・復興と共にある変化が起ころうとしているという。今回の特別編では劇団ユニット・ラビッツ 代表の佐藤茂紀さんとNPO法人東北開墾 代表理事の高橋博之さんをゲストとしお迎えし、過去の映像を振り返りながら、今被災地で紡ぎだされようとしている「新しい物語」について、それぞれの観点から語って頂いた。
劇団ユニット・ラビッツ 代表 佐藤 茂紀さん
第22回、第60回、第75回に登場して頂いた佐藤茂紀さん。
福島県立光南高校の佐藤教諭は演劇活動を通じて「被災後の福島」を伝えてきた。震災当時、高校生たちと作った「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」は日本各地で上演され、福島の高校生たちの現状と葛藤を広く伝えることになった。現在も演劇部の顧問を務めながら、自分たちで立ち上げた劇団から福島の今を伝え続けている。
NPO法人東北開墾 代表理事 高橋 博之さん
第74回に登場して頂いた高橋博之さん。
東北の生産者と消費者を物語でつなぐ食べ物つき月刊誌「東北食べる通信」編集長の高橋さんは、日本の地方の活気を取り戻すためには現代版の「参覲交代」を行う必要があるという。「東北食べる通信」が成し遂げようとしていること、地方再生についてのお話を伺う。
この番組は、同一の内容が4~5回放映されます。第93回は、最初の放映が3月17日でした。そして、おおむね最初の放映の後、公式サイトに内容がアップされるので、こういう内容だったと知り、3月21日の2回目の放映を視聴しました。
このブログで以前にご紹介した、光太郎詩「あどけない話」をモチーフにした、福島郡山にある、あさか開成高校さんの演劇「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」に触れられています。続編の「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか? 第二章 ばらあら、ばらあ」は、やはり福島の矢吹町にある光南高校演劇部さんにより上演されています。
過去にもこの番組で取り上げられた(当方、以前のオンエアは見逃していました)、両校で演劇部顧問を務め、ご自身も劇団を主宰されている佐藤茂紀さんがご出演。メインはご自身の劇団の新作に関してでしたが、あさか開成高校さんの演劇「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」も大きく取り上げられました。
その他、もうお一方のゲスト、NPO法人東北開墾 代表理事 高橋 博之さんのお話も含め、震災から4年という今の段階での被災地、そして日本全体への提言など、興味深い内容でした。
上記の通り、あと3回、放映されます。ぜひご覧下さい。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 3月23日
大正12年(1923)の今日、『読売新聞』に智恵子の評論「現代日本の文学に対するアマチユアの注文と感想」が掲載されました。
現在、智恵子執筆の評論は5篇程度しか確認できていません。そのうちの一篇で、光太郎の影響も見て取れるものです。
こんな一節もあります。
健全な土台に立ち、芸術の正しい伝統を根とした、玲瓏とした魂から迸る、叡智と偉大な自由性と官能の天然な豊饒さに充ちた、がつしりとした文学を求めてゐる。われわれの魂に光りと愛と希望を与へ、みづからめざめしめるものを。ドストエフスキー、ホイツトマン、ヹルハアランその他、第一線に立つ飽く事を知らない真への探求者達が、この世へ贈つたやうな真と愛とを我が国の文学にも望む事を迂遠な事とは考へない。