一昨日のスポーツ紙『デーリースポーツ』さんに、以下の記事が載りました。

コロムビア・ローズ三代そろい踏み

 日本コロムビアの所属歌手が一堂に会するコンサート「コロムビア大行進2015」が14日、東京・中野サンプラザで開かれ、初代(82)、二代目(70)、三代目(32)とコロムビア・ローズが三代そろい踏みした。3人が同じステージに立つのは12年10月の日本歌手協会主催の「秋の歌謡フェスティバル」以来約2年半ぶり。

 ステージでは、初代が「どうせひろった恋だもの」、二代目が「智恵子抄」とそれぞれの代表曲をソロで歌唱し、その後、三代そろって「東京のバスガール」を歌唱。三代目コロムビア・ローズ野村美奈は「名前を継がせていただいた先輩方とご一緒できて、緊張しながら歌わせていただきました」と振り返っていた。

 この日はコロムビア所属歌手の舟木一夫(70)、都はるみ(67)、八代亜紀(64)、大川栄策(66)、細川たかし(64)ら43組の歌手が出演。それぞれのヒット曲や故・美空ひばりさんら先輩歌手の名曲を歌唱し、最後は出演者全員で、故・島倉千代子さんの「人生いろいろ」を大合唱した。

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二代目コロムビア・ローズさん。記事にもある通り、代表曲が「智恵子抄」です。昭和39年(1964)のヒット曲で、智恵子の故郷・二本松市安達地区では今も子供達にも歌い継がれています。おそらく防災無線の時報でも流れていたと思います。

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「智恵子抄」のヒットで、その後リリースされた「二十四の瞳」のB面には、「智恵子のふるさと」という歌も収められました。観光客誘致に貢献したということで、作詞の丘灯至夫さん(二本松に近い小野町の出身で、同町に記念館があります)、作曲の戸塚三博さんともども、当時の二本松市長から感謝状を受けています。

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現在はアメリカ在住ということで、時折帰国なさってこうしたコンサートやテレビの歌謡番組などにご出演なさっています。下記は平成24年11月にテレビ東京系で放映された「木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌」。

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三代目ローズさん も、二代目のヒット曲ということで、この曲をカバー、平成17年(2005)にリリースの「異国の華」のカップリングになっています。

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ときおりコンサート等で歌われているようですが、この手のコンサートでは、事前に曲目が発表されることがまれなので、なかなかご紹介できずにいます。

追記・三代目ローズさんは平成27年(2015)、クラウンに移籍され、野村未奈に改名されたそうです。さらに平成29年(2017)、野村未菜と改名されたとのことです。

「智恵子抄」、これからも歌い継がれていってほしいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 3月16日

平成7年(1995)の今日、芳賀書店から『芸術夢紀行シリーズ① 高村光太郎 智恵子抄アルバム』が刊行されました。

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北川太一先生の的確な解説、カメラマンだった故・高村規氏の美しいイメージ写真、そして資料画像の豊富さでは他の追随を許しません。渡辺えりさん(4月2日、第59回連翹忌にご参加下さるそうです)の玉稿も掲載されています。ビジュアル的に光太郎・智恵子の生涯をたどりたい方にはお薦めです。