信州軽井沢からのイベント情報です。
軽井沢町立中軽井沢図書館 ☆青木館長朗読会☆
室生犀星 著 “我が愛する詩人の伝記より「高村光太郎」” を朗読します。
はじめにネットでこの情報を見つけた時は、図書館の館長さんというと、ステレオタイプの連想で胡麻塩頭の神経質そうなおじいさんだろう、そんなの聴きたがる人がいるのかな、と、勝手に思つたのですが、調べてみると、さにあらずでした。
「青木館長」は、元NHKアナウンサーの青木裕子さん。NHKを定年退職後の現在もフリーとしてNHKさんのラジオ番組「視覚障害ナビ・ラジオ」という番組に出演なさっているそうです。こちらは視覚障害者の方々向けのものだそうですが、その中で朗読を披露されることもあるとのこと。
さらに軽井沢に「軽井沢朗読館」を設立、朗読の活動にも取り組まれているそうです。
という方ですので、わざわざ「青木館長朗読会」と告知するのもうなずけますね。
お近くの方、ぜひどうぞ。
それにしても犀星の「我が愛する詩人の伝記」、オリジナルは昭和33年(1958)の刊行です。昨年は金沢の犀星記念館の市民講座で扱われましたし、なかなか色あせない魅力を放つものです。中公文庫で出ていた復刻版も絶版ですが、古書市場で手に入ります。ぜひお読み下さい。
軽井沢は犀星が昭和6年(1931)に別荘を建て、亡くなる昭和36年(1961)まで毎年夏にはそこで過ごしたそうです。その別荘が室生犀星記念館として公開されています。
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 2月24日
昭和57年(1982)の今日、東急百貨店日本橋店七階グランドホールで開催されていた「生誕100年記念 高村光太郎展 智恵子その愛と美」が閉幕しました。
2月19日からの会期でしたが、その前になんば高島屋での大阪展が1月21日~26日でした。いずれも6日間だけの開催でした。
そのわりには光太郎の彫刻が約50点、絵画が約20点、書が約40点、智恵子の紙絵も20点に油絵も1点、さらに光太郎智恵子それぞれの書簡約20点、光太郎詩稿約20点、著書も約30点と、大規模な展覧会でした。それだけの逸品が並んだのに、6日間ずつというのが信じられません。
ところで、この年は正確に言うと生誕99年ですが、もうすぐ100年ということで「生誕100年記念」と謳ったようです。
ちなみに来年、平成28年(2016)は、智恵子生誕130年、光太郎没後60年です。それを冠した企画展等をぜひ開催していただきたいものです。全国の美術館、文学館、イベント会社などの皆様、よろしくお願いいたします。