過日、今年のカレンダーについて書いた時に、「「乙女の像」など光太郎、智恵子作品が使われているカレンダーはないかと、ネットで探してみました。しかし、残念ながらヒットせず。」と書きましたが、なんと、十和田市の観光推進課さんから「乙女の像」の写真が載ったカレンダーが届きました。題して「2015・平成27年 十和田市の四季カレンダー」。
 
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表紙に「乙女の像」が載っています。
 
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各月ごとのページにも十和田の美しい風景が。
 
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写真は十和田出身のフォトグラファー・和田光弘氏の撮影です。調べてみると、「十和田市の四季カレンダー」は和田氏がずっと手がけられているようです。
 
発行元は十和田市となっています。しかし、ネットで検索しても詳しい情報がヒットしません。もっと大々的に売り出してもいいように思うのですが……。
 
各自治体でもこうした動きがもっと広まってもいいような気もします。手軽に「ふるさと」の良さをアピールできますし、時が経てば歴史的資料としての価値も出るのではないでしょうか。
 
また、東日本大震災の津波による甚大な被害を受けた宮城の石巻女川町などでは、震災前の町の姿を描いたカレンダーなどが発行されているそうです。こちらは個人がやっているようですが、もっと自治体が腰を上げてもいいような気がします。自治体が音頭を取って全国に販路を広げ、復興支援に役立てるということで。
 
以前にもご紹介した「復興デパートメント」というサイトがありますが、「カレンダー」で検索しても「HAWAII ALOHAカレンダー」しかヒットしません。なぜハワイ? という感じです。
 
東北の、特に各自治体の皆さん、ご一考を。
 
 
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 1月23日

昭和13年(1938)の今日、雑誌『国語特報』にエッセイ「小刀の味」が掲載されました。
 
ここでいう「小刀」は木彫に使う彫刻刀です。
 
書き出しは以下の通り。
 
 飛行家が飛行機を愛し、機械工が機械を愛撫するように、技術家は何によらず自分の使用する道具を酷愛するやうになる。われわれ彫刻家が木彫の道具、殊に小刀(こがたな)を大切にし、まるで生き物のやうに此を愛惜する様は人の想像以上であるかも知れない。
 
なかなか味わい深い文章です。青空文庫さんで全文が読めます。