群馬からの企画展情報です。 

第87回企画展「近代を駆け抜けた作家たち~文豪たちの文字は語る~」

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会       場 群馬県立土屋文明記念文学館 群馬県高崎市保渡田町2000番地
会       期 平成27年1月17日(土)~3月22日(日)
開館時間  9:30~17:00(観覧受付は16:30まで)
休  館  日 毎週火曜日
観  覧  料 一般410円(320円) 大学・高校生200円(160円) 中学生以下無料
        ※( )内は、20名以上の団体割引料金
        ※障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主  催 群馬県立土屋文明記念文学館
後       援 朝日新聞前橋総局 毎日新聞前橋支局 読売新聞前橋支局 上毛新聞社 桐生タイムス社
        NHK前橋放送局 群馬テレビ エフエム群馬 ラジオ高崎
 
文字は「書く」から「打つ」へ。私たちは自分の思いをペンや筆で綴ることが少なくなりました。
しかし、手書きの文字には活字にはない大きな魅力―力強さや温かさ―があります。
本展では、当館で所蔵している資料の中から、近代の文豪たちの直筆資料を多数ご紹介します。
夏目漱石、与謝野晶子、北原白秋、芥川龍之介、太宰治・・・・・・。
近代を駆け抜けた文豪たちの文字に、ぜひ会いに来てください。
原稿や色紙から感じられる、彼らの息づかい。編集者と交わされた葉書や封書からうかがえる、作品への思い。
きっと文豪たちの文字があなたに語ってくれることでしょう。
 
関連行事
※申込方法  記念講演会は事前に電話もしくは受付カウンターにてお申し込みください。 TEL.027-373-7721
記念講演会「編集者の仕事とは」(要申込・無料)
 2月15日(日)14:00~15:30 講師:石原正康氏(幻冬舎取締役兼専務執行委員 編集本部本部長)
 定員:150名
 講師プロフィール:法政大学卒。株式会社幻冬舎の編集者として『大河の一滴』(五木寛之)や『永遠の仔』(天童荒太)『13歳のハローワーク』(村上龍)など、ミリオンセラーや多くのベストセラーを生み出した。現在も編集最高責任者として活躍中である。
 
ギャラリートーク(申込不要・要観覧料) 本企画展担当職員による展示解説
1月17日(土)、2月21日(土)、3月7日(土) 各回13:30~14:00
 
 
同館は、平成8年(1996)の開館で、初代館長が、光太郎と交流のあった故・伊藤信吉氏でした。そこで、収蔵品には伊藤氏の手許にあった資料などが含まれ、かなり充実しています。友人がここで勤務していた頃、書庫に入れていただいたことがありますが、その充実ぶりに驚きました。光太郎関連の資料も多く、つい先日ご紹介した葉書などもここに収められています。
 
さて、チラシによれば、光太郎以外に、夏目漱石、若山牧水、北原白秋、斎藤茂吉、芥川龍之介、与謝野晶子、江戸川乱歩、太宰治、高浜虚子の直筆が並ぶとのこと。一見の価値はありますね。
 
暇を見て行ってこようと思っております。
 
 
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 1月19日

昭和29年(1954)の今日、終の棲家となった中野のアトリエに、画家・白瀧幾之助が訪ねてきました。

白瀧は光太郎より10歳年長。東京美術学校に学び、明治末に欧米留学、光太郎と同じ時期にニューヨーク、ロンドンに滞在、ロンドンでは光太郎と共同生活をしたこともありました。その頃の仇名は「入道」。大柄で禿頭だったためです。
 
書簡のやりとりなどはありましたが、昭和29年の今日の再会は、かなり久しぶりのようでした。時に光太郎数え72歳、白瀧は同じく82歳。異国の地で青春時代の一時期を共に過ごしたおよそ50年前の思い出が、二人の胸を去来したことでしょう。