光太郎彫刻が、海を渡ります。企画は武蔵野美術大学美術館さん。 
 
 
本学美術館がヘンリー・ムーア・インスティテュートと展覧会を共同開催します。
 
ヘンリー・ムーア・インスティテュートと武蔵野美術大学 美術館・図書館が共同開催する展覧会「近代日本彫刻展(A Study of Modern Japanese Sculpture)」が、1月28日よりイギリスで開催されます。高村光太郎、佐藤朝山、橋本平八などによる日本の優れた近代彫刻を紹介します。なお、本学美術館での開催は、5月25日(月)からです。
 
ヘンリー・ムーアは20世紀を代表する具象彫刻家。イングランド北部の都市・リーズ芸術学校に学びました。そこで、リーズに「ヘンリー・ムーア・インスティテュート」が設立されています。そちらのサイトから。 

A Study of Modern Japanese Sculpture

28th January 2015 - 19th April 2015 (2015年1月28日~4月19日)
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
光太郎作品は、ブロンズの「手」、木彫の「白文鳥」が展示されるようです。他に、橋本平八、佐藤朝山、水谷鉄也、宮本理三郎といったラインナップになっています。
 
イギリスの皆さんが、光太郎をはじめとする日本彫刻をどう見るのか、興味深いところです。
 
 
「日本彫刻」「イギリス」といえば、昨夜のテレビ東京系「美の巨人たち」で、そういう話が出ました。
 
取り上げられたのは森田藻己(そうこ)。明治から昭和前期に活躍した根付師です。
 
イメージ 3
 
イメージ 5
 
この番組は、毎回、ミニドラマ的な部分が間に挿入される構成になっており、昨夜は根付に興味を抱いたイギリス人女性が京都を訪れるという話になっていました。実際、イギリスなどで日本の根付は高く評価されているようです。
 
イメージ 4

ところで、過日のこのブログで、この番組の紹介を書いた時、「森田藻己は光雲とも交流のあった根付師です。光雲がらみの話が出ればいいのですが……。」と書きましたが、ありがたいことに、そういう話になりました。
 
イメージ 6
 
イメージ 7
 
イメージ 8
 
光雲が森田の根付けを愛用し、絶賛していたとのこと。
 
衛星放送のBSジャパンで、2月18日(水)の23時00分~23時30分に再放送があります。地上波テレビ東京系が受信できない地域の方は、こちらをご覧下さい。
 
 
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 1月18日
 
昭和26年(1951)の今日、『朝日新聞』岩手版に、当時の岩手県知事・国分謙吉と光太郎との対談「新しき岩手の創造」が掲載されました。
 
国分は岩手初の民選知事です。光太郎詩「岩手の人」のモデルであるという説もあります。