新刊情報です。
『詩と思想』10月号
2014/10/1 土曜美術出版販売 定価 1,300円+税
詩書を数多く刊行している土曜美術出版販売さんの月刊誌です。
特集は「コミック・ジェネレーション」。
「詩をマンガにする」という項で、為平澪さんという方が、4ページで「あどけない話 高村光太郎-智恵子抄より-」という作品を発表されています。


専門の漫画家の方ではないということですが、雰囲気がよく出ています。
また、コミックということで、講談社さんのコミック誌『月刊アフタヌーン』で連載されている清家雪子さんの漫画「月に吠えらんねえ」が二本の記事で紹介されています。この作品は、萩原朔太郎を主人公に、光太郎智恵子を含む実在の詩人などが登場するシュールな物語です。
『詩と思想』では、特に北爪満喜さんという方の「『月に吠えらんねえ』が詩を視覚化するとき」が、詳しい作品論となっています。
『月に吠えらんねえ』での智恵子は、「機動戦士ガンダム」のガンタンクのようなロボットです。なぜロボットなのかという北爪さんの考察にはうなずけました。
ちなみに『月に吠えらんねえ』、単行本の第2巻が今月発売されますので、入手しましたらレポートします。
さて、『詩と思想』。amazon他で入手可能です。ぜひお買い求めを。
【今日は何の日・光太郎 補遺】 10月7日
平成13年(2001)の今日、千葉県松戸市の森のホール21で、音楽と朗読による「智恵子抄」が上演されました。

ソプラノ歌手の稲見里恵さんとピアノ伴奏の頼田恵さんで、清水脩作曲の歌曲「智恵子抄」、そして合唱で一般公募の「智恵子抄」合唱団さんによる、やはり清水脩作曲の「智恵子抄巻末のうた六首」。合間に朗読が入る構成でした。
朗読は声優の池田昌子さん。洋画の吹き替えでO.ヘップバーンや、アニメーション「エースをねらえ!」のお蝶夫人、「銀河鉄道999」のメーテル役などをなさっていた方です。