光雲の彫刻作品の展示がある展覧会情報を二つ。 

東日本大震災復興祈念・新潟県中越地震復興10年 法隆寺 祈りとかたち

期 日 : 2014年7月5日(土)~8月17日(日)
会 場 : 新潟県立近代美術館 新潟県長岡市千秋3丁目278-14
時 間 : 9:00~17:00  券売は16:30まで
休 館 : 
7月7日(月)、14日(月)、22日(火)、28(月)、8月4日(月)
  
  催 新潟県立近代美術館 新潟日報社 BSN新潟放送 UX新潟テレビ21
           「法隆寺 祈りとかたち」新潟展実行委員会 法隆寺
特別協力 朝日新聞社
協  賛  大伸社
協  力  日本通運/塩竃港運送
特別協賛  株式会社 福宝

 
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展覧会の概要
 法隆寺は、推古15年(607)に聖徳太子によって斑鳩宮(いかるがのみや)の近くに創建された日本を代表する古刹です。『日本書紀』によれば、天智9年(670)4月30日夜半に落雷によって全焼したとされ、再建には40年を費やしました。その間に、太子時代の優れた仏教美術が多数集められ、法隆寺は太子建立寺院から太子信仰寺院へと変貌を遂げました。現在では、日本で初めて世界文化遺産として指定を受けたことでも、世界中により知られるようになりました。
  本展では、法隆寺が太子信仰寺院として復興していった歴史を踏まえ、国宝《地蔵菩薩立像》をはじめとして、重要文化財18点を含む法隆寺の宝物と、東京美術学校との130年に渡る交流の歴史の証でもある、高村光雲、平櫛田中らの聖徳太子像や《法隆寺金堂壁画模写》、そして法隆寺信仰を示す近代日本美術作品など、一堂に紹介します。
  本年は東日本大震災から3年、そして奇しくも新潟県中越地震から10年にあたります。震災を乗り越えられた方々に、法隆寺再建という歴史を見据えつつ、「日本美術や日本人の精神文化の再発見」を供することは歴史的にも、そしてそれぞれの「復興」という意味においても意義深い展覧会であると言えるでしょう。

展覧会構成
第1部 美と信仰 法隆寺の仏教美術 
第2部 法隆寺と東京美術学校
第3部 法隆寺と近代日本美術

関連イベント
■講演会 講堂 [無料] 申込不要・先着165名
 7月5日(土) 13:00~   「和の社会と日本文化」 講師:大野玄妙 氏(法隆寺管長)
 7月26日(土) 14:00~  「法隆寺の美術と聖徳太子」 
講師:水野敬三郎 氏(同館名誉館長・東京藝術大学名誉教授)

■関連講座 講堂 [無料] 申込不要・先着165名
  8月2日(土)14:00~ 「金堂壁画と日本近代美術」 講師:長嶋圭哉(同館主任学芸員)
■映画鑑賞会 講堂 [無料] 申込不要・先着165名
  7月19日(土)14:00~/15:00~ (2回上映)    映画『聖徳太子』(1994年25分)

 
仙台東京(明後日まで開催中)と巡回され、最後の巡回先の新潟での展覧が始まります。
 
東京美術学校関係者の法隆寺に関わる作品、ということで、光雲の「聖徳太子像(摂政像)」が二体(明治44年=1911、昭和2年=1927)並びます。また、第三部には、法隆寺の103世管主であった佐伯定胤の像も。こちらも光雲作です(昭和5年=1930)。
 
仙台、東京とも好評でした。ぜひ新潟展も盛況となってほしいものです。
 

もう一点、詳細がよくわからないのですが、宮崎県からの情報です。既に始まっています。 

現代人気作家彫刻展

会  場 : 宮崎山形屋 本館6階 美術画廊 宮崎市橘通東3丁目4番12号
開催期間 : 2014年6月18日(水)~30日(月)
開催時間 : 午前10時-午後8時  ※最終日午後5時終了
 
こちらでも光雲の彫刻が並んでいるとのこと。
 
ぜひ足をお運びください。
 
【今日は何の日・光太郎 補遺】 6月20日
 
昭和59年(1984)の今日、『新潮日本文学アルバム 高村光太郎』が刊行されました。
 
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編集・解説は北川太一先生。数百枚の写真を使い、さらに的確な解説で、光太郎の生涯を非常に分かりやすく俯瞰できる作りになっています。
 
刊行後30年経ちますが、まだ新潮社さんのサイトから、新刊で購入できます。