ご存知上野の東京国立博物館さん。
 
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企画展や特別展というわけではないのですが、現在、光雲・光太郎父子の作品が同時に展示されています。
 
場所は本館18室。同館は収蔵品数も厖大なため、展示の入れ替えも頻繁にやっています。展示は適当に並べるわけでなく、部屋ごとにコンセプトを明らかにし、関連のある作品をまとめる形をとっています。
 
で、現在、本館18室では「近代の美術」ということで、33件の作品が並んでいます。以下、同館サイトから。
 
近代の美術
本館 18室  2014年4月15日(火) ~ 2014年5月25日(日)
明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これら所蔵品から明治、大正、そして昭和の戦前にかけた日本近代の美術を紹介します。
 
光雲作品は重要文化財の木彫「老猿」(明治26年=1893)。光太郎作品はブロンズの「老人の首」(大14=1925)です。
 
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他にも上村松園「焔」、黒田清輝「読書」、土田麦僊「大原女」など、近代美術の至宝が目白押し。同館のブログでは「日本の近代美術の全貌を見ることができる部屋」と書かれています。
 
当方、連休谷間の明後日あたり、三井記念美術館「超絶技巧!明治工芸の粋―村田コレクション一挙公開―」と併せて観に行こうと思っています。
 
みなさんもぜひ足をお運び下さい。
 
【今日は何の日・光太郎 補遺】 4月28日

大正15年(1926)の今日、日本橋柳屋ソーダ・ファウンテンで、来日したフランスの小説家、シャルル・ヴィルドラック夫妻の歓迎会に出席しました。
 
ヴィルドラックはロマン・ロランと親しく、この時期光太郎は片山敏彦らと「ロマン・ロラン友の会」を結成しており、同会主催で行われました。
 
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後列左から二人め光太郎、片山敏彦、右端尾崎喜八
前列左から2人め倉田百三、ヴィルドラック夫妻、高田博厚