またまた二本松ネタです。012
 
二本松市で智恵子顕彰活動を続けられている「智恵子のまち夢くらぶ」さんの主催による「智恵子講座'13」。第5回ということで、以下の日程・内容で行われます。
 
日 時 : 2013年11月17日(日) 午前10時~12時
会 場 : 二本松市市民交流センター
講 師 : 澤正宏氏(福島大学名誉教授)
内 容 : 「与謝野鉄幹と水野葉舟」
参加費 : 1,000円
申 込 : 智恵子のまち夢くらぶ 熊谷さん
       tel/fax0243-23-6743
 
講師の澤氏は、『福島県文学全集』(郷土出版社・平成14年=2002)の編集をされた他、平成13年(2001)には翰林書房から『詩の成り立つところ 日本の近代詩、現代詩への接近』というご著書を刊行されています。
 
同書には「与謝野晶子と高村光太郎」という1章がある他、他の章でも光太郎・智恵子に触れています。
 
11月17日、ちょうどこの日は、同じ二本松市交流センター内の大山忠作美術館で開催中の「五星山」展最終日にもあたります。
 
併せて足をお運びいただきたいものです。
 
【今日は何の日・光太郎】 11月6日

明治42年(1909)の今日、本郷区千駄木町の森鷗外邸・観潮楼で催された観潮楼歌会に出席しました。
 
観潮楼歌会は、光太郎留学中の明治40年(1907)から始められました。一説には歌壇内部の勢力争い的なものを融和しようと考えた鷗外が広く声をかけ、毎月第一土曜日に開催、与謝野晶子、伊藤左千夫、石川啄木、北原白秋、斎藤茂吉等、錚々たるメンバーが集まったとのことです。
 
筑摩書房『高村光太郎全集』別巻の年譜には、「鷗外邸の観潮楼歌会例会に出席するが、つまらなくて一度でやめる。」とあります。与謝野夫妻の新詩社系の歌会にはよく参加していた光太郎ですが、こちらは肌に合わなかったようです。
 
その際の光太郎の詠歌。
 
一力の小てるとわれと酒のめば飯をつぐとて盆を出すひと
 
この夜は「盆」を題詠として行われたそうですが、どうもふざけた作品ですね。