今日は福島二本松の大山忠作美術館に行って参りました。
10月12日より、同館にて「五星山展」が開催されています。過日もこのブログでご紹介しましたが、大山忠作氏は二本松出身の日本画家。その歿(平成21年=2009)後にご遺族から多くの作品が二本松市に寄贈され、市では二本松駅前の市民交流センター3階に大山忠作美術館をオープンさせました。
「五星山」展は、「文化勲章受章画伯による心の復興支援」というサブタイトルで、東山魁夷、高山辰雄、平山郁夫、加山又造、そして大山忠作と、「山」のつく五人の日本画家の作品が集められた企画展です。
その関連行事として、今日は女優の有馬稲子さんと一色采子さんのトークショーが行われました。
有馬さんは大山忠作の代表作の一つ、「智恵子に扮する有馬稲子像」のモデルを昭和51年(1976)に務められたということでのご登場。一色さんは大山忠作のお嬢さんです。
開場30分前に市民交流センターに着いたら、やはり大女優のお出ましということで、既に長蛇の列でした。笑ったのは、「智恵子に扮する有馬稲子像」を使った顔ハメが設置されていたこと。「ここまでやるか」と思いました。
午後二時、トークショーが始まりました。まずは有馬さんによる智恵子の姪・宮崎春子の回想「紙絵のおもいで」、光太郎詩「あどけない話」「樹下の二人」の朗読から。その後は一色さんが聞き手となり、「智恵子に扮する有馬稲子像」のモデルを務められた時の思い出や、舞台「智恵子抄」で智恵子を演じられた時の思い出などを有馬さんが話されました。
その他にも健康法や震災後の復興支援にも話が及び、あっという間の約1時間でした。
有馬さんは「五星山」展をぜひ全国巡回で、とおっしゃっていました。確かに二本松だけではもったいない展覧会です。実現してほしいものですね。
一色さんのお話では、既に「五星山」展での入館者が1万人を超えたとのこと。同展のキャッチコピーのひとつに「展覧会へ行くという復興支援がある」というものもあります。まさしくその通り。ぜひ足をお運び下さい。
【今日は何の日・光太郎】 11月4日
昭和17年(1942)の今日、大東亜文学者会議に出席しました。