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昨日は外苑前のライヴハウス・Z IMAGINでの、シャンソン歌手・モンデンモモさんのライヴレコーディング「G-MAGIC MOMO LIVE」に行って参りました。
 
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「土地★人★神話」(仮題)という新作アルバムのためのもので、来年3月リリース予定だそうです。モモさん曰く「ご当地ソング集のようなもの」とのことですが、出雲や福島でも活動なさっているということで、「智恵子抄」や出雲神話などに関する歌、それから「人」ということで宮澤賢治の「雨ニモマケズ」、平塚らいてうの「元始女性は太陽であつた」などにオリジナル曲を付けたものも含まれます。
 
以前も書きましたが、継続してやられているというところが素晴らしいと思います。
 
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【今日は何の日・光太郎】 9月24日

平成15年(2003)の今日、70余年の時を経て、行方不明だった木彫「栄螺(さざえ)」の発見が報じられました。
 
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これは昭和5年(1930)、大阪の高島屋長堀店で開催された「木耀会木彫展覧会」に出品され、即売会も兼ねていたためにそこで買われ、以後、行方が不明でした。というか、「木耀会木彫展覧会」に出品されたということもわかっていませんでしたし、正確な製作年代もわかっていませんでした。
 
ただ、光太郎が自作の彫刻を語った昭和20年の「回想録」(『高村光太郎全集』第10巻)では、この作品が一つのエポックメーキングだったと記されていて、重要な作品です。
 
見つかった「栄螺」には絹の袋がついていました。そこには光太郎自筆の短歌。
 
いはほなす さざえの 貝の かたき戸の うごくけはひの ほのか なるかも
 
光太郎はこのように自作の木彫に袋や袱紗(ふくさ)をつけ、自作の短歌を添えることが多くありました。ちなみに袋や袱紗は智恵子が縫ったそうです。現在、岡山県井原市立田中美術館で開催中の「生誕130年 彫刻家高村光太郎展」では、こうした袋や袱紗が多数展示されています。
 
ところが、この「栄螺」、「生誕130年 彫刻家高村光太郎展」に出品されていません。もちろん袋も。所蔵している愛知県のメナード美術館さんが、自館の所蔵名品展で展示したいとのことです。そちらの情報も入り次第お伝えします。