【今日は何の日・光太郎】 8月24日

昭和8年(1933)の今日、智恵子とともに、東北・北関東の温泉巡りの旅に出ました。
 
同じ年の昨日、入籍を果たした光太郎と智恵子。進行する智恵子の統合失調症を恢復させようと、智恵子の故郷、安達(現・二本松市)にある長沼家菩提寺満福寺に墓参、その後、川上温泉、青根温泉、土湯温泉不動湯、塩原温泉などを巡り歩きました。また、その途中に通った裏磐梯での体験を元に作ったのが、「わたしもうぢき駄目になる」のリフレインで有名な詩、「山麓の二人」です。
 
結局、翌月に東京に帰った時には、智恵子の症状はさらに進行していました。
 
さて、その福島土湯温泉からタイムリーなニュースです。 

歴史ある秘湯楽しんで 土湯温泉でモニターツアー

福島民報 8月23日(金)9時50分配信
 
 福島県の土湯温泉観光まちづくり協議会は東日本大震災からの復興事業の一環として「土湯秘湯と大正の宿ロマンモニターツアー」を9月から11月までの週末を中心に実施する。
 日帰りと1泊2日の2コースを用意。大正6年創業の老舗旅館・不動湯温泉で温泉を楽しみ、高村光太郎、智恵子夫妻も宿泊したという長い歴史を誇る同旅館や土湯温泉についての話を聞く。さらに、ガイド付きで土湯温泉の源泉を訪れ、噴気や、バイナリー発電計画地を見学する。

 料金は日帰りコースが大人2000円(最低催行人員5人)、1泊2日コースが大人1万1000円(同1人)。申し込みは開催日の10日前まで。問い合わせは同協議会 電話024(595)2217へ。
 
 
不動湯さんは、土湯温泉の中心街から山深く入っていった所にある一件宿です。まさに「秘湯」の名にふさわしい場所です。
 
光太郎智恵子が訪れた当時の部屋が残り、さらに光太郎が書いた宿帳も奇跡的に保存されています。

追記・平成25年(2013)8月の火災で、建物、宿帳とも焼失しました。その後、焼け残った露天風呂を使って日帰り温泉施設としてリニューアルオープンしました。
 
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温泉大好きの皆さん、いかがでしょうか?