テレビ東京系にて昨日オンエアの「開運!なんでも鑑定団」。
 
新聞の番組欄では「高村光雲に意見する天才弟子!入魂の傑作に仰天鑑定!」とのことだったので、観てみました。
 
依頼人は川越市在住のご婦人。亡くなったご主人は島根県安来市のご出身で、近所に光雲の高弟・米原雲海が住んでおり、雲海にもらったと伝えられる木彫の鑑定依頼でした。
 
鑑定に入る前の解説的な映像では、雲海だけでなく光雲についても詳しくふれ、よく作ってあるな、と感心しました。
 
雲海についてはこのブログでも以前に書いたことがあります。
 
ところが鑑定の結果、雲海の作ではなく、雲海の弟子の木山青鳥という彫刻家の作品でした(銘も入っていました)。
  
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若干、拍子ぬけというか、羊頭狗肉の感は否めませんでした。それでも80万円と、そこそこの鑑定金額ではありました。
 
木山青鳥という彫刻家については当方、全く存じませんでしたが、雲海の弟子であれば、光雲の孫弟子ということになるわけですね。ちなみに雲海は養子に入って米原姓になる前は木山姓で、青鳥は甥だそうです。
 
光雲の弟子は、光雲自身の書いたものなどでその系譜は分かっていますが、孫弟子ともなるとなかなかすぐには名前が出てきません。先日のブログでご紹介した宮城石巻の高橋英吉も、光雲の弟子・関野聖雲に師事していますから、孫弟子になります。
 
そのあたりの系譜についても、少し調べてみようかな、と思いました。
 
【今日は何の日・光太郎】 8月21日

昭和29年(1954)の今日、3ヶ月ぶりに入浴しました。
 
最晩年、中野のアトリエ時代の話ですが、日記に記述があります。
 
光太郎、温泉は大好きでしたが、入浴自体はあまり好まなかったようで、普段は行水程度で済ませていたようです。花巻郊外太田村山口の山小屋時代も、村人が厚意で立派な風呂桶を作ってくれましたが、水を汲んだり沸かしたりが面倒で、また自分一人でもったいない、という感覚もあり、あまり利用しませんでした。