千葉市美術館で現在開催中の「生誕130年 彫刻家高村光太郎展」。早いもので、開幕から1ヶ月が過ぎました。
 
いろいろな方のブログ等で、おおむね好意的にご紹介いただいており、ありがたいかぎりです。
 
昨日、『朝日新聞』さんの千葉版に紹介記事が載りました。
 
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それからやはり昨日、記事自体は7/17に載ったようですが、『日本経済新聞』さんのサイトにも、紹介がアップロードされました。
 
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もう一点。「インターネットミュージアム」というサイトがあり、そちらでは動画入りで紹介されています。
 
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彫刻は動きませんが、カメラが動き、実際に観に行ったようなバーチャル体験が出来ます。
 
しかし、バーチャルはあくまでバーチャル。実際にご覧いただきたいのはもちろんです。
 
千葉展の後、岡山井原、愛知碧南と巡回しますが、これだけの規模の光太郎展、首都圏では次はいつ開催されるかわかりません。二度と開かれない、ということはないように願いたいものですが、さりとて毎年のように開かれる、というのもありえません。
 
まだご覧になっていない方、ぜひお越し下さい。また一度足を運ばれた方も、二度、三度と繰り返し観ることで、その都度新たな発見があるものです。よろしくお願いいたします。
 
【今日は何の日・光太郎】 8月3日

昭和11年(1936)の今日、『東京朝日新聞』に、評論「一彫刻家の要求」の第1回が掲載されました。
 
このあと、4日・5日と3回にわたって掲載されたこの評論は、前年公布された「帝国芸術院官制制定の件」による美術界の混乱に対する苦言です。
 
曰く、
 
帝国芸術院は政府の美術行政上の諮問機関だといふ事であるが、上から下に問ふだけの諮問機関では役に立たぬ。諮問されなければ黙つて居る事となるし、諮問するのは美術の表面しか分らない素人の役人風情であるから、このままでは帝国芸術院の機能は甚だ遅鈍な間の抜けたものとなるにきまつてゐる。……
 
手厳しい意見です。