そろそろ次のネタに行こうかと思っていましたが、ニュース検索を見ていたところ、先日の川内村天山祭りについて報道がありましたのでご紹介します。  

帰還2年目「天山祭り」 川内で開催、喜びかみしめ

 川内村名誉村民で「カエルの詩人」として知られる草野心平を顕彰する村恒例行事第48回「天山祭り」は13日、同村で開かれ、参加者が心平をしのぶとともに、原発事故前と同様に村で行事を行えることへの喜びをかみしめた。
 原発事故後、実行委主催の同祭り開催は昨年に続き2回目。同祭りは心平の蔵書が収蔵される「天山文庫」での開催が恒例だが、今回は雨天のため、いわなの郷体験交流館で開かれた。
 村民をはじめ、県内外から集まった心平ファンら約200人が来場。「高田島神楽舞」が村の伝統芸能の神楽舞、村婦人会が川内甚句などを披露した。
 心平自身による詩の朗読が収録されたCDも流され、参加者はあらためて心平の詩の魅力に触れた。
(2013年7月14日 福島民友ニュース)
 
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草野心平の業績 川内で学びたい●ひ孫のスペイン人来訪

 川内村で13日、詩人の草野心平(1903~88年)をしのぶ「天山祭り」が開かれ、心平のひ孫のスペイン人女性(31)が初めて出席した。会場に飾られた心平の写真に「おじいちゃんそっくりな顔」と語った。
 スペイン南部のセビリアに住むマリアデルカルメンさん。今年5月に来日した。祖母にあたる、心平の長男の妻が東京・神楽坂で開いているバーを「メリー草野」の名前で手伝っている。フラメンコダンサーだった、心平の長男の娘がスペイン人男性と結婚して生まれたのがメリーさんだ。
 来日は5回目だが、福島で原発事故が起き、「日本にいる親類たちが大丈夫なのか、ものすごい不安だった」という。心平の出身地であるいわき市と、心平ゆかりの川内村を間近で見て「不安は減ったが、まだ状況を理解できない」と話す。
 心平は、川内村の寺の住職の招きでモリアオガエルの平伏(へ・ぶす)沼を訪れたのがきっかけで、1年のうち数カ月を川内で過ごしていた。天山祭りは村民やファンとの交流行事として始まり、心平の死後も続き、今年で48回目。集まった約200人にメリーさんは紹介された。
 祭りでは心平の詩が朗読された。メリーさんは「母親から昔、『草野心平』について名前を聞かされたが、どんな人物かまでは知らなかった。これだけの人たちが今も集まるのに驚いた。心平の業績をこれから学んでいきたい」と語った。   (岡本進)
 
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メリーさん、この後、村内の小松屋旅館さんで開かれた懇親会にもご参加下さいました。どさくさに紛れて千葉市美術館の「彫刻家 高村光太郎展」のチラシを差し上げてきました。
 
記事の中で「おじいちゃん」とあるのは心平の長男・故草野雷(らい)氏。「長男の妻」とあるのは、草野智恵子さん。奇しくも「智恵子」さんです。智恵子さんもメリーさんともども今回川内にいらっしゃいました。
 
心平や、ついでに(笑)光太郎が国境を越えて世界の人々にもっと知られる橋渡しになっていただければと思います。
 
【今日は何の日・光太郎】 7月16日

昭和23年(1948)の今日、岩手花巻で「花巻賢治子供の会」を主宰、賢治の童話劇を上演していた照井登久子が作成した光太郎点字詩集の表紙を揮毫しました。

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