昨日、京都の大覚寺で光雲作の木彫3点の発見を報じたニュースを御紹介しましたが、やはり昨日、ニュース検索でもう1件ヒットしました。
東日本大震災:福島の空うたった詩 多摩で作曲、感動呼ぶ 2合唱団、二本松で31日に支援コンサート
毎日新聞 3月27日(水)11時9分配信
多摩地域で活動する合唱グループ「多摩童謡友の会」と児童合唱団「多摩ファミリーシンガーズ」が合同で31日、福島県二本松市で東日本大震災復興支援のコンサートを開く。同市の仮設住宅や借り上げ住宅には約50キロ離れた同県浪江町から避難してきた約2500人が暮らしている。団員らは「避難して来ている人たちや二本松市民が歌で心を癒やして元気になってくれたら」と期待する。
きっかけは東京電力福島第1原発事故の翌月のことだった。テレビ番組で「歌のお姉さん」を務めたことがあり、両合唱団を主宰する高山佳子さん=多摩市在住=の元に、詩人の後藤基宗子(きそこ)さん=福島県郡山市在住=から一編の詩が送られてきた。作曲の依頼だった。
<空をよごしたのは誰 誰 誰>
<阿多々羅山(あだたらやま)の向こうに磐梯山が見える街>
<ほんとの空だけ君に残したい>
<阿多々羅山(あだたらやま)の向こうに磐梯山が見える街>
<ほんとの空だけ君に残したい>
事故後の心の移ろいが表れた詩に胸を打たれ、「ほんとの空」という合唱曲が出来上がった。高山さんは「阿多々羅山(安達太良山)のふもとの二本松市は(詩人の)高村光太郎の妻智恵子さんの古里。智恵子抄に出てくる『東京に空がない。阿多多羅山の上の青い空がほんとの空』という一節に思いを重ねた」と振り返る。
昨年10月。多摩ファミリーシンガーズが多摩市の音楽会で披露したこの歌に、聴きに来ていた二本松市出身で東京多摩ロータリークラブの高野隆夫さん(72)が感動。「仮設に住むお年寄りに聞いてもらいたい」と高野さんが現地の「二本松あだたらロータリークラブ」に連絡をとり、両クラブ主催のコンサート開催が決まった。
高山さんは2月末には童謡友の会の主婦らと二本松市を訪ね「ふるさとは心の中に」という歌も作った。「古里に帰ることができない浪江町の人たちに、心の中の古里をよりどころに明日に向かって歩いてほしいとの気持ちを込めた」という。
31日は二つの合唱団の10~90代のメンバーら54人が両曲を合唱するほか、童謡25曲を歌う。入場無料。問い合わせは二本松あだたらロータリークラブ事務局(0243・23・3211)。
〔都内版〕3月27日朝刊
以下、「多摩ファミリーシンガーズ」さんのページから。
東日本大震災復興支援コンサート
ほほえみをあなたに 童謡は心のふるさと
心いやすなつかしく温かい歌で ともに歌い ともにほほえむ
さぁ~あつまろう! 元気がでるよ!!
公演案内より
震災の復興支援として、福島で行われるコンサートに出演します。
プログラム
故郷 我は海の子 早春賦 月の沙漠 虹の彼方に 荒城の月 波浮の港
トルコマーチ コキリコのうた ほんとの空 ほか
気付いたのが昨日で、予定が合わず行けません。残念です。お近くの方はぜひ足をお運び下さい。
また、「ほんとの空」を収録した楽譜とCDも販売されていたのですが、発行元の日本童謡協会様に問い合わせましたところ、すでに品切れとのこと。これも残念です。
【今日は何の日・光太郎】3月28日
昭和31年(1956)の今日、雑誌『新潮』に連載の随筆「アトリエにて」の最後の一枚を書きました。リアルタイムで発表されたものとしては絶筆となりました。