4/2の連翹忌に向け、いろいろと準備中ですが、そのうちの一つ、当方編集の冊子『光太郎資料』第39集が完成しました。
 
元々は昭和35年から平成5年にかけ、高村光太郎記念会事務局長の北川太一先生が第36集まで刊行されていたものですが、昨年、その名跡をお譲りいただき、年2回の刊行としております。当方が刊行し始めた第37集から数えて3冊目の刊行ということになります。
 
B5判86ページ、印刷は前回から地元の印刷業者さんにお願いしていますが、経費削減のため、丁合(ちょうあい)とホチキス留めは手作業です。
 
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メインは「「光太郎遺珠」から」ということで、平成10年の『高村光太郎全集』完結後に見つかり続けている光太郎作品の紹介です。「光太郎遺珠」は、現在、高村光太郎研究会から年1回刊行の雑誌『高村光太郎研究』に連載していますが、見つかり次第収録しているため、時期や内容的にはごった煮です。そこで『光太郎資料』では、時期や内容によってそれらを再構成して載せています。今回の副題は「造形作家として(一) 明治・大正期」。
 
その他、昨秋刊行の第38集からの続きで「光太郎回想・訪問記」ということで、木村荘太の小説『魔の宴』から、「光雲談話筆記集成」ということで、『漫談 江戸は過ぎる』から、「音楽・レコードに見る光太郎」ということで光太郎作詞の戦時歌謡「歩くうた」についての最終回、「高村光太郎初出索引」ということで50音の「さ」行で始まる書籍、雑誌等のリスト。さらに「昔の絵葉書で巡る光太郎紀行」ということで、花巻を取り上げました。
 
また、今号から連翹忌の報告も載せようと思い立ち、昨年の第56回連翹忌の記録も載せました。
 
連翹忌にご参加いただく方には、当日、会場にて配布いたします。また、ご欠席の場合もこちらのリストに載っている方、機関には後ほど発送いたします。
 
それ以外に欲しい、という方は、送料80円のみいただく形で発送いたしますので、コメント欄等からお申し込み下さい。
 
ただ、あくまで手作りの冊子ですので、あまり期待されても困るのですが……。
 
昨日も書きましたが、4月2日(火) 第57回連翹忌、参加申し込み締め切りが近づいて参りました。光太郎・智恵子を敬愛する方のご参加をお待ちしております。
 
【今日は何の日・光太郎】3月18日

昭和28年(1953)の今日、新宿でチャップリン主演の映画「ライムライト」を観ました。