再三お伝えしています花巻の高村記念館リニューアルに関する続報です。
 
まず花巻市HPから市長さんの施政方針。3/1の議会で発表されたようです。 

市長施政方針演述 平成25年第1回(平成25年3月議会) 抄

 平成25年度の目標と力点001
  よって、平成25年度はこれまで築き上げてきた賑わいと活気を逸することなく、観光、スポーツそして文化で、更に熱く強く逞しく、賑わいと活気ある一年を創出してまいりたいと思います。
 まず、観光面では、昨年「いわてデスティネーションキャンペーン」が展開されましたが、アフターデスティネーションキャンペーンとして、好評を博した花巻BB(べつばら)フェアを開催するとともに、新たに宿泊型観光を推進するための花巻オリジナルツアー「銀河鉄道の夜」を巡るツアーの運行や「SL銀河鉄道」の活用など、広域観光の拡大にも取り組んでまいります。
 また、スポーツのイベントとしては、プロバスケットボールbjリーグや日本ハンドボールリーグなど昨年開催した大会をはじめ、新たに全日本マスターズハンドボール大会、全国選抜フットサル大会、全日本クレー射撃選手権大会、バドミントン日本リーグ、全国女子選抜フットサル大会など、スポーツコンベンションビューローのサポートのもと、年間を通して全国レベルの大会を積極的に開催してまいります。
 そして、今年からは特に文化によるまちづくりにも力を入れてまいります。
 「賢治さんの香りあふれるまちづくり」がスタートして2年目の今年は、賢治さんが亡くなってちょうど80年目の年にあたります。この節目のイベントとして冨田勲氏が手掛け日本フィルハーモニー交響楽団が演奏する「イーハトーヴ交響曲」の公演を行うとともに、NHKのど自慢が当市で開催されます。また、市博物館では、賢治作品などを題材にした「藤城清治 光と影展」を開催するほか、特別展「北斎漫画展」の開催など市民をはじめ県内外の皆さんに、普段目にすることができない芸術作品を紹介する機会を設けてまいります。
 さらには、賢治生誕120年となる2016年(平成28年)を目標に、今年から宮沢賢治記念館や宮沢賢治童話村一帯を「賢治胡四王の森」として、ハード・ソフト両面の整備に着手してまいります。また、新幹線新花巻駅から「賢治胡四王の森」までの区間につきまして、賢治にちなんだモニュメントや案内板を整備してまいります。
 加えて、今年は高村光太郎生誕130年の記念の年となっていることから、花巻歴史民俗資料館を新たに高村光太郎記念館として改修整備し、国内唯一の記念館としての価値を高めてまいります。


続いて『毎日新聞』岩手版の報道。 

花巻市:13年度当初予算案 スポーツ施策重点 一般会計は前年度2.1%減 /岩手

毎日新聞 2013年03月01日 地方版
 花巻市は前年度比2・1%減の総額426億1030万円の13年度一般会計当初予算案を発表した。16年度の岩手国体を念頭にスポーツ施策や、文化施設整備に重点配分した。

 歳出のうち、スポーツ施設整備に約3億3900万円、スポーツ大会・合宿誘致に約950万円を計上。文化関連では、宮沢賢治生誕120年を迎える16年をめどに全面改修を予定している宮沢賢治記念館の設計費などを含む「賢治のまちづくり推進事業」に約1億2300万円、高村光太郎記念館整備にも約1400万円を計上した。  


さらに地元紙『岩手日報』の報道です。 

光太郎作品、ゆったり鑑賞 花巻の記念館が移転

 彫刻家で詩人の高村光太郎(1883~1956年)を顕彰する花巻市太田の高村記念館が5月、3倍以上の広さとなって生まれ変わる。生誕130年の節目に合わせ、約300メートル先の市花巻歴史民俗資料館に移転し、手狭で作品が〝すし詰め〟だった状態を解消。ゆったりとした空間で、光太郎の作品と偉業をさらに輝かせる。
 移転後の床面積は約330平方メートルとなり、十分な空間の中で作品を展示することが可能。作品や光太郎に関する解説も充実させていく。今の記念館にはない空調設備の設置で、後世に作品を残す環境も整う。冬季休館(12月16日~3月末)はやめ、通年開館にする。
 移転日は、光太郎が東京で戦災に遭い、花巻市に疎開した45(昭和20)年の日付にちなんで5月15日。資料館の花巻人形やこけし、農具などは同市高松の市博物館に移す。
【写真=高村光太郎の顕彰施設として生まれ変わる市花巻歴史民俗資料館。展示スペースは現在の高村記念館の3倍超の広さとなる】


4/2の連翹忌では、花巻高村記念会の皆様に詳しいお話を聴けるのではないかと期待しております。

 
【今日は何の日・光太郎】3月3日

昭和28年(1953)の今日、草野心平が経営していた伝説の居酒屋「火の車」を訪れました。