6月29日(土)から千葉市美術館を皮切りに開催される企画展「彫刻家・高村光太郎展」図録のために略年譜等を作成中ですが、並行して文献目録も鋭意作成中です。
もちろん光太郎に関してある程度の分量の記述があるものに限っていますが、今回の企画展が「彫刻家・高村光太郎展」であるため、主に造型美術に関する文献を載せています。したがって本人著作のうち、詩集、歌集、翻訳の一部は割愛しました。
「割愛」ということになると、基本的に次のものも割愛しました。
・ 研究書等で詩歌を中心とし、彫刻に関する記述のほとんどないもの
・ 主に「書」に関するもの
・ 特集号を除く雑誌類
・ 研究紀要、館報、図録類
・ 電子書籍類
・ パンフレット類
・ 智恵子や光雲をメインとしているもの
中には実にすばらしいものもあるのですが、「彫刻家」としての光太郎に関する記述が少ないものは割愛せざるを得ません。残念と言えば残念です。
それでも150点を超える文献を網羅しています。そのまま図録に載るか、美術館側から「多すぎるのでカットしてくれ」と言われるのか、まだ判りませんが、できればそのまま載せていただきたいものです。「彫刻家としての光太郎を知るブックガイド150点」という位置づけですので。
図録にはさらに「展覧会歴」も載せます。そちらはこれから作成します。また、当方の編集ではなく、千葉市美術館の学芸員さんの労作ですが、光太郎の書いたものの中から、個々の彫刻に関わる内容のものの抜粋。こちらにも『全集』未収録の、最近見つけたものをお願いして載せていただきます。
図録ですから当然、個々の彫刻の写真も載ります。そう考えると、今回の図録はかなりすごいものになりそうです。ぜひお買い求めを!
【今日は何の日・光太郎】3月1日
大正12年(1923)の今日、有島武郎に塑像「手」が贈られました。
有島はそれに応えて詩「手」を作り、光太郎彫刻を讃えましたが、3ヶ月後、自ら命を絶ちました。
画像は光太郎令甥にして写真家・髙村規氏の撮影になるものです。
画像は光太郎令甥にして写真家・髙村規氏の撮影になるものです。