当方の住む千葉県香取市には、JR成田線という路線が走っています。今日から3日間、その成田線佐原~銚子間をSLが運行します。運行されるのはC61-20号機です。
 

 
 
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既に試運転が行われており、日曜日に犬の散歩がてら、佐原駅まで見に行きました(途中で冬眠から醒めた蛇を踏みそうになりました。千葉はもう春です)。当方、鉄道マニアではありませんが、古いものは大好きなので、その雄姿を見て心が躍りました。その時は停車していましたが、水曜日に、たまたま帰省していた娘と旧市街の古民家レストランに昼食を食べに行って店を出たところ、汽笛が聞こえたので、踏切まで行ってみました。すると、どんぴしゃりのタイミングで黒煙を吐きながら走ってくる姿。ますます心が躍りました。
 
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さて、「もしや」と思い、調べてみたところ、ズバリその通りでした。何がその通りかというと、もしかしたら光太郎が乗ったかもしれないということです。正確に言うと、機関車には一般人は乗れませんから、光太郎が乗った客車を牽引したかもしれない、というべきですね。
 
C61-20号機、昭和24年(1949)に完成、同46年(1971)までの間、青森機関区や仙台機関区に配属されていました。その間、東北本線で運行されていたということです。
 
一方、光太郎は昭和20年(1945)から同27年(1952)まで花巻郊外の太田村山口の山小屋で暮らしていました。その間、たびたび盛岡や秋田、山形などに出向いており、そうした際にこのC61-20号機の牽引する列車に乗った可能性があります。不思議な縁を感じました。
 
さて、C61-20号機、13時53分に佐原駅を出発、15時47分に銚子に着きます(おいでよ銚子号)。翌朝、10時37分に銚子を出発、佐原着は12時30分です(おいでよ佐原号)。佐原から銚子はC61-20号機が牽引、銚子にも佐原にも転車台がないため、銚子から佐原は最後尾に連結されたDE10型のディーゼルカー(これもかなりレトロです)が先頭になって牽引します。
 
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とっくの昔に乗車券は完売しているようですが、沿線で見ることは可能でしょう。光太郎と縁があるかも知れない蒸気機関車を見に、ぜひお越し下さい。
 
【今日は何の日・光太郎】2月9日

昭和23年(1948)の今日、太田村山口の山小屋の近くに住む駿河重次郎翁のために、「金剛心」の書を揮毫しました。