「道程」三題、その3です。
本日深夜(正確には明日未明)、地上波NHKEテレ(旧教育テレビ)で、下記の放映があります。
10min.ボックス(現代文)「道程(高村光太郎)」
2013年1月17日(木) 25時40分~25時50分=1月18日(金) 1時40分~1時50分
この回は、朗読にこだわる。同じ作品でも、解釈の違いが朗読にあらわれる。様々な人にこの詩を自由に解釈してもらい、その人なりの朗読を聞かせてもらう。
- 出演者 加賀美幸子
「10min.ボックス」は、題名の通りの10分間番組で、中高生向けに作られたものです。「道程」に関しては平成19年頃に制作されたと記憶しています。これまでに何度もくり返し放映されており、当方、地デジ放送になる前に録画したものを持っています。
調べてみたところ、NHKさんのサイトでも観ることができることがわかりました。観ることができてしまいますので、ネタばらしをしてもいいでしょう。
番組ナビゲータは大ベテランの加賀美幸子アナ。ナレーションは肥土貴美男アナ。前半は光太郎の評伝で、幼少期から留学、智恵子との出会いを経て「道程」制作までが描かれます。
後半に入り、「それぞれの道程」と題し、「この春、北海道から上京したばかりの大学一年生」「就職活動中の大学四年生」「三十一歳 夫婦」の三組が、「道程」を朗読、それぞれの思いを語ります。
続いて「詩がたどった「道程」」ということで、大正3年(1914)3月、雑誌『美の廃墟』に初めて発表された時は102行にわたる大作であったこと、それが10月に詩集『道程』に収められる際にはバッサリとカットされ、9行の短い詩になったことが語られます。
当方手持ちの『道程』初版 残念ながらカバー欠です
最後は40人の中学生(だと思います。学校名等明示されませんが)による群読でしめくくられます。
バックに流れるイメージ映像等も美しく、よく作られています。深夜ですが、ぜひ、録画して御覧下さい。
【今日は何の日・光太郎】1月17日
昭和13年(1928)の今日、詩「手紙に添へて」を作りました。
昭和13年(1928)の今日、詩「手紙に添へて」を作りました。