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感謝と祈り込め企画展 仙台・福島美術館1年9ヵ月ぶり再開
河北新報 12月20日(木)9時15分配信
東日本大震災で被害を受け、休館していた福島美術館(仙台市若林区土樋)が19日、約1年9カ月ぶりに展示を再開した。企画第1弾として、縁起物にちなんだ掛け軸などを集めた「震災復興『めでた掛け~再会』-感謝と祈りをこめて」を開催している。来年3月3日まで。
「めでた掛け」は同美術館の新春恒例の企画展で、今回は掛け軸や工芸品など約60点を展示。募金をした人に贈った「七福絵はがき」に使われた掛け軸が中心で、折り鶴を折る子どもを描いた絵などが来場者を和ませている。常設展では伊達政宗の書状や高村光雲の仏像などが飾られている。
再開に合わせ、収蔵品の中から「福」の意味を持つ昆虫や鳥の図柄を選んで作ったしおり、シールなどの「七福グッズ」も販売している。期間中は座談会や茶会、紙切り遊びなどの催しも行う。
美術館は当初、修繕費の約1300万円を調達するめどが立たなかったが、全国から約765万円の募金が寄せられ再開にこぎつけた。12月19日は1年前に初めて募金が寄せられた日という。
学芸員の尾暮まゆみさんは「募金を頂いた全国の方には感謝の言葉しかない。今後、大地震が起きて私たちのような小さい美術館が被害を受けたら、支援していきたい」と話した。
入館料は一般300円、学生200円。高校生以下、70歳以上、障害者は無料。連絡先は同美術館022(266)1535。
追記 同館、平成30年(2018)をもって無期限休館となってしまいました。
昨年の大震災から1年9ヶ月。復興もある程度進んできているのでしょうが、まだまだこれからですね。
ところで「昨年の」と書きましたが、もう年の瀬ですので、あと2週間足らずで「一昨年の大震災」と書かねばならなくなります。やがては「平成23年の」と書くようになり、そして人々の記憶が風化していくのでしょうか……。